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こぼれ落ちていく、白い夜-3
渚は、布団に丸まったまま、気付いたら眠っていた。
傍では、いつのまにかラムネも丸まっていて、スピスピと寝息を立てていた。
「ラムネ…」
渚がラムネを抱きしめると、ラムネは眠たそうに渚に頬を擦り寄せた。
「もし、ここを出ていくとしたら、次のことを考えなきゃ…。でも、安全な場所で私を匿ってくれる人なんて、他にいる…?」
渚の心が不安で騒めいたとき、スマホがピカピカと光り、メッセージが届いた。
《ごめん。今日外で食べて帰るから、宅配アプリから好きなものを頼んで食べてね。
お金は僕のカードから引き落とされるから、支払いとか気にしないでね》
─
──
────
それからどのくらい時間が経っただろう。
渚は何も注文せず、ベッドのなかで椿の帰りを待ち続けた。
…ガチャ
パタ パタ パタ パタ パタ…
パチン
「渚さん?」
家中の電気が消えていて、椿は一瞬、胸の奥に引っかかるものを覚えた。
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