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嘘つき-4
夜は、瑠璃さんが作った食事を四人で食べた。
渚は、聡馬と仲良くなれたことや、引っ越し作業中に起こったことなどを楽しそうに話した。
「2人、仲良くなったのね。よかった。」
ニコニコとしている瑠璃の隣で、聡馬の父は複雑そうな笑みを浮かべた。
食事を終えて、自室で大学のレポートを書いていると、聡馬の父が訪ねてきた。
「聡馬」
「何? 父さん」
「うん…」
言いにくい話なのか、父親は言い淀んだ。
「何だよ」
「その…渚ちゃんのこと、好きになったりするなよ?」
「なんだそれ」
もっと深刻な話をされると思った聡馬は、苦笑いを浮かべた。
「…ならないよ。血は繋がってないとはいえ妹だし。俺に彼女がいること知ってるでしょ?」
「うん…ならいいけど」
「うん」
──ごめん。
──多分、人生で一番の嘘をついた。
嘘つき 終わり
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