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嘘つき-2
渚が聡馬の元から失踪してから数日が経った。
聡馬が何度、渚が使っていた部屋のドアを開けても、渚が出て行った日のまま何も変わっていない。
聡馬は、ドアの縁に額を付けて項垂れた。
「(スマホは置いていっているし、カードを使ってお金を引き出したりした様子はない。それに、渚が頼れる人なんていないはず。それなのに…)」
誰もいない部屋の白いカーテンの隙間からは、ただ、燦々とした朝日が射し込むだけだった。
「どこに行ったんだよ、渚…」
あのときも、こんな天気の良い朝だった。
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渚が聡馬の元から失踪してから数日が経った。
聡馬が何度、渚が使っていた部屋のドアを開けても、渚が出て行った日のまま何も変わっていない。
聡馬は、ドアの縁に額を付けて項垂れた。
「(スマホは置いていっているし、カードを使ってお金を引き出したりした様子はない。それに、渚が頼れる人なんていないはず。それなのに…)」
誰もいない部屋の白いカーテンの隙間からは、ただ、燦々とした朝日が射し込むだけだった。
「どこに行ったんだよ、渚…」
あのときも、こんな天気の良い朝だった。
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