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人魚の雫  作者: 麻婆豆子


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20/31

恋を演じる-2

 椿がスタジオ入ると、スタッフから、先にスタジオに入っていた共演者を紹介された。


「こちら、女優の乃上のがみさん。」

「お世話になります、乃上のがみ あおいです。よろしくお願い致します。」


 そう言って、葵は綺麗な御辞儀をした。



 葵が頭を上げると、椿と目が合った。

少し目尻が垂れた、大きくて真面目そうな瞳と、黒のワンレングスのロングヘア、そして鈴のような涼やかな声からは、品の良さが滲み出ていた。





 そして撮影が始まった。


 撮影のコンセプトは『甘い朝』

二人は恋人で、男性がプロポーズをした翌朝、甘い時間を過ごすというシチュエーションだ。


 照明とカーテンで作られた朝の日差しの中、二人はベッドの上に座った。


 椿は後ろから葵を抱きしめながら、指輪とブレスレットがきちんと映るように、撮影をリードしていく。


 撮影とはいえ、たくさんの人前で、このようなシチュエーションを演じるのに全く羞恥心が無い人はいないだろう。葵の体から緊張が伝わってきた。


 椿はこっそりと耳打ちした。


「ねえ、緊張してるでしょ」

「は、はい…」

「可愛いね」

「へ…?」

「彼女のことが可愛いのは当然でしょ?」

「あ…」



 彼女。



 緊張でぎこちなかった葵だが、椿の言葉で芝居のスイッチが入った。

 

 

 

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