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唇と閃光-2
2時間ほど前。喫茶店にて。
渚は椿の耳元で囁いた。
「不老の理由、知りたくない?」
「不老の理由?」
「そう」
「で、その理由とは?」
「教えてあげる代わりに、私を匿ってほしいの」
またワケの分からないことを言う少女に、椿は訝し気な目を向けた。
「匿ってほしいって、何?」
「えっと、家族から監禁されてるから逃げてきたの」
「それなら警察に行けばいい」
「警察はダメ。一度駆け込んだことがあるけど、話を信じてもらえなかった上に、連れ戻されちゃったもの」
椿は気怠そうに前髪をかき上げた。
「面倒に巻き込まれるのはごめんだよ。すぐに週刊誌に書かれて、イメージ悪くなる」
「…分かった」
渚は隣に座る椿との距離を一気に詰め、突然キスをした。
「!」
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「(………感覚が…??)」
やがて唇が離れると、椿の思考が遅れて戻ってきた。
「…って、コラ!女の子がはしたないことをしないの!」
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