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しかし、二人でいるときは話が別だ。誰かがいれば、それが相棒ではなくても強気になる。それが彼の人間性だ。というか、彼にはそれしか特徴がない。ちなみに、そのときの若者が殺されたばかりの相棒だ。
彼と相棒はその日のうちに再会している。といってもそれは彼からみての話で、相棒にとっては初めての出会いだった。
彼はなんとなくその街を歩いていただけで、相棒を追いかけていたつもりはなかった。やることがなく遊び相手も見つからず、無目的に歩いていた。通りのパチンコ屋に入ると、そこに相棒がいた。彼も相棒も、暇潰しによくパチンコ屋に入るような人間だ。金はなくても、ないからこそなのか、増やそうという下心を持って入っていく。大抵はこのときのように財布の中身が空になる。
彼はなんとなくな素振りで隣の席に腰を掛けた。そしてパチンコを打ちながら話しかけた。さっきの見てたよ。嫌なジジイだったな。
相棒はすぐに興奮をしてその男への悪口を捲し立てる。気がつくとパチンコ玉は全てが機械に飲み込まれ、財布も空だ。それでも二人は上機嫌。直ぐに仲良くなり、一人じゃ出来ない悪さを重ねるようになった。始まりは三年前。二人ともまだ高校生だった。
タバコにもパチンコにも法律の規制がある。しかし、それを守らない者は多い。法律が絶対とは思わないけれど、守ることの意味もある。それを自身で考え見出せるかどうかがポイントになる。大抵は意味を見出せずにいる。守っている者もそうでない者も同じように。二人はそんな法律の意味を考えようともしない若者の代表のような存在かも知れない。




