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資本主義的ファンタ  作者: 通りすがりの初心者A
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第一章第二話:転生

この話だけは絶対に修正をしようと思ってます。…ちょっとひどすぎるぜorz

第一章第二話【転生】


コポ…コポッ…


夢から覚める時のように、ゆっくりと覚醒した。


(ここは、どこだ…なにが、あったんだ…?)


「男の子です。これで規定の10人は埋まりましたよ!」

「ああ…やっと終わったんだな。」


(ああ…騒がしい…今日はなにかあったか?…あー…頭がうまく働かない…それに異常に眠い…)


「おい、大丈夫なのか?少し静か過ぎるような…」

「…!?ああ、出産の時に頭部が圧迫され呼吸が行われていない可能性があります。数回ぶてば回復すると思われます。軽くしてくださいね?」

「…!ふむ。軽くだな。」


(なんだ…もう朝なのか?…いたっ!…殴られた!?…わざわざそんな起こし方しなくても…うーん眠い(ρд-)zZZ…あと5分…あと5分だけ…)


「んー…あたぉこふぅんたけぇ~…」





長年待ちに待ったこの時がやってきた。

とうとう十人目の子が生まれるのだ。


「男の子です。これで規定の10人は埋まりましたよ!」

「ああ…やっと終わったんだな。」


今日で後継ぎの心配は終わりだ。夜が楽になる。


「おい、大丈夫なのか?少し静か過ぎるような…」

「…!?ああ、出産の時に頭部が圧迫され呼吸が行われていない可能性があります。数回ぶてば回復すると思われます。軽くしてくださいね?」

「…!ふむ、軽くだな。」


今お前に死なれては困るのだ。ただでさえ子供が少ないと責められておるのに…!

軽くべしばしと頬をたたく。


「んー…あたぉこふぅんたけぇ~…Zzz」

「「「「「…はぁ?」」」」」


思わず全員で固まってしまう。

生後一分の赤ん坊が言葉を話すものか…?

全員が石化する中、一番にそれが解けたのは主治医だった。


「ちょっとすいません、赤ちゃんをかしてください…呼吸は安定してるようですね。もう大丈夫だと思います。」

「…あと5分だけって聞こえましたが。赤ん坊って喋れるものでしたっけ…?」


誰かが漏らしたその言葉はまさに全員の心を代弁することとなったのである。







「恥ずい!その話はもうやめてくれ!」

「え~。兄ぃが生まれる前から天才だったっていう立派な証拠じゃ~ん。にしても第一声が『ままぁ』でも『ぱぱぁ』でもなくあと5分って…ぷっ!」

「ぐはっ…笑うな!お願いだから笑わないで!」


はぁ…なんであの時あと5分なんて言おうとしたんだろ。

せめて『まだー』とかにしておけば、今目の前で腹を抱えて笑いながら転げ回っている妹にもそんなに笑われなかっただろうに。

妹は俺が生まれた翌年に生まれた。流れるようなさらさら金髪と大きな金色の瞳、人形のように白くてすべすべな肌、そして長い立派な<耳>が特徴だろうか。俺の<耳>より立派ってのは兄としてはちょっと不満なのだが、はっきり言って可愛すぎる。きっと世界で一番可愛い妹に違いない。はぁもう可愛いなぁ。きっと目に入れても痛くないに違いない。

…俺はロリコンなシスコンじゃないぞ。というか、兄と妹とは言っても身体年齢は一年しか違わないのだ。外見的にはロリコン扱いされる覚えはない!


ちなみに、なぜ耳を強調するかというと、妹のも俺のも丸っこい耳ではなく先細りの耳だからだ。お菓子で例えれば「カール」ではなく「トンガリコーン」といったところだろうか。

…ぶっちゃけて言えば、俺はファンタジー物で出てくるエルフそのものである。今俺の目の前で転げ回った挙句、足を机にぶつけて涙目になっている妹も当然エルフ。


そう。なんと俺はエルフとして転生してしまったのだ。



次からはまともになる…予定!

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