1/97
プロローグ
「わたしは絶対許さないよ」
あなたがわたしにしたことも
わたしがあなたにしたことも
後悔したことすべて、わたしは許さない
だから、どうか覚えていて
思い出の中に一欠片
わたしのことを覚えていてよ
一緒にたくさんすごしたい
何より笑っていてほしい
それじゃ、単純すぎますか？
ひとりの人間として生きてください
あなたらしく、あなたの意思で
わたしの友達として生きてください
わたしらしく、あなたを愛します
感じてみて
辛いことを乗り越えるためのなにか
もう、すぐそばにあるんです
探してみて
わたしは、わたしたちは、ずっとそばにいます
辛いときには、飛んでいきます
だから──
信じてください わたしたちを
信じてください あなた自身を
「ありがとう」 導いてくれて
「ありがとう」 許してくれて
わたしは、いつまでも、あなたが大好きです
一人の友達として、ずっと、あなたが大好きです
親愛なるあなたへ
ご卒業、おめでとうございます
────これで
送辞とさせていただきます
在校生代表─── ────
