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3.ギルドへ




ヨルンさんと別れてから1時間後、何のトラブルもなく無事に王都に入りました。


あっちの世界でも犯罪歴は無かったので問題なく検問を通過。


第一関門クリア!


問題ないとは思いつつも無事に通過したときはホッとしたよ。



支払った通行料は銀貨5枚。


マジックバックの中に入ってたお金を出したら普通に受け取ってくれたので宣言どおり現地通貨だったみたい。


金貨出してお釣りが銀貨5枚だったから日本と同じ十進法みたいで助かるわ。


通行料500円ってことはないだろうから5000円として金貨1枚が1万円くらいと予想。


ギルドカードを持っていればどこの街に入るのも無料なんだそう。


やっぱりまずはギルドで登録だね。


それから買出し!買物して貨幣価値とか物価とかいろいろと確認しなくちゃ。



あ、たぶんコレだ。


門を入って右側を見ると少し先にヨルンさんの説明通り3階建ての白い大きな建物があった。


思ってたより大きくて立派。


有名老舗デパートくらいの広さはありそう。


建物に見合った大きな扉の近くに行くと、扉の横に大きな看板があった。




『ネイシェル王国 ギルド本部』




うん。字も読める。


ヨルンさんとも普通に話せたし読み書きネイティブ並み。


ひとつずつ目の前の問題がクリアされていく度に不安も減っていく。


無意識に小さなため息がこぼれ。


身体から余計な力が抜けた。



わりと平気だと思ってたんだけどなぁ。



思ってたより緊張していた事実に苦笑する。


まぁこの状況じゃ仕方ないよね。


この年になってまさかの異世界デビューだもの。



でもホント何とかなりそうで良かった。


神様の用意してくれたお金がけっこうあるからしばらくはそれで宿に泊まって。


ギルドで簡単な依頼をコツコツこなしてお金を貯めて。


ゆくゆくは家を借りたいしペットも飼ってみたい。


今まで住んでいたマンションはペット禁止だったから憧れていたんだ。



アンティーク調の両開きのドアに近づくと建物内の喧騒が聞こえてきた。


営業時間中は開けたままになってるようでひっきりなしに人が出入りしている。



ここで妄想してたら弾き飛ばされちゃいそう。


さっさと登録して長期滞在できる宿を紹介してもらおう。


お腹も減ってきたし。



空を見上げると太陽が真上にある。


ちょうどお昼どきのようだ。


午前中早い時間に転移させてくれたことは素直に感謝しなくちゃね。


日の入りとともに閉門するって門番さんが言ってたから夕方とかだったら閉め出されるとこだったもん。



扉の奥にある大きな柱時計をみると12:30を指している。


時計の作りも同じだし時間の概念も地球と同じみたい。



よし。さっさと登録を済ませてお昼ごはん食べに行こう。


私は扉の中に足を踏み入れた。



いざ、人生初のギルドへ!





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