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イアースの地にて  作者: 涼原 一生
旅立ち編
3/22

アヴル帝国へ

前回の続きです。

3話


  意識を取り戻し、森を歩いている。何をしていたんだ?それに、この霧は?


「レザリオ、さっきからどうしたの?」


 馴れ馴れしい。人と関わるのは好きではない…。だが人ではない見た目のこれは俺の知らないこと、俺のことを知っているようだ。


「いくつか、質問してもいいか」

 

 霧は形が変わり、嬉しそうな声で「うん!いいよ!」と、返す。


「まず、レザリオというのは…?」


「えっ?バハラム・レザリオ、貴方の名前じゃん!」


 丁寧に答えてくれる。


「ありがとう」


 彼女の為にも、早めに言うべきだろう。


「多分、俺は記憶喪失というものにあっている」


「記憶ソー…?何それ?」


 参った…記憶喪失を知らないとは。


「簡単に言うと、知っている人とか場所、そういった物事を忘れることだ」


「ええ!?じゃ、じゃあ!トワン村とか、私のことも!?」


 頷く、聞いたことのない村だ。


「もしかして…この世界のこともわからない?」


「それは大丈夫だ、ここはイアース、3つの大陸がある世界だろう?」


 ほっとしたような動作、霧は小さく萎む。


「私はね、フェルダリーカ・リーサ!あなたの幼馴染!」


「変な返しかもしれないが、よろしく」


「ううん、こちらこそよろしく!」


 霧はまた形を変える。俺は歩きながら質問する。


「次に、ここはどこなんだ?」


「わからない、トワン村の近くの森ってことだけは確かだけど…」


 近くの茂みが音を立てて揺れる。そこからは金髪の女性が現れる。


「すごい怪我…」


 長い金髪に、細く開く瞼からは右眼が緑で左眼が青のオッドアイが覗く。白いブラウス1枚に、太刀を腰にかけている。その女性が茂みの間で倒れている。


「運ばなきゃ!」


「…仕方ない」


 気乗りはしないが、女性をおぶり歩き出す。女性の腰巻に、持っていた剣を預ける。


「いっ…」


 頭が痛み、膝を地につける。


―――その後、アヴル帝国へ向かへ


ここ、エスティール大陸の北にある大帝国か―――


「今のは…」


 誰かの、いや、記憶をなくす前の俺の記憶か。


「北か…」


 女性の右腕についている時計には方位磁針もついており、方角には迷わずに進めそうだ。


ーーーーーーーーーー


 10分くらい歩いただろうか、歩いても歩いても景色が変わらない。


 森を抜ければ海が見えるはず、そこから西へ。


 今はまだ思考が働くが時間の問題だろう。既に少し疲労を感じていた。


ーーーーーーーーーー


 どれくらい歩いたか分からないが、腰が震えてきた。バハラム・レザリオ…体が鍛えるべきだぞ…。


 限界だった、体の主に悪態をつく余裕もなくなり、抵抗することもないまま体は地面に倒れた。


 もっと衝撃を受けるものと思っていたが、地面はぬかるんでいたのでそうでもなかった。感触が妙に心地良くて、なんだか少し気が落ちついた。


 …そういえば。女性を背負っていたはず。彼女は…?


 意識を失う直前、体が浮いた。


ーーーーーーーーーー


 ……。


 まるで、亀に運ばれるような感覚だった。遅く、だけれど確実に進んでいる。


 ハッと目が覚めると先ほどの女性が俺を担いでいた。


 泥の上をゆっくりと。転ばぬようにゆっくりと。


 彼女の気を紛らわせてはいけない。そう思い大人しくしていたが、彼女も限界だったようだ。


 半分沈んでいたが、再び彼女を背負う。今度は俺の番だ。

 

ーーーーーーーーーー


 同じことを何度繰り返しただろう。何日経過しただろう。


 森は雨天が多く、視界が良好とは言えなかった。動けるときに動き、そうでないときは休む。


 言葉を交わすのは賢明ではない。互いに心で理解し合っていたと思う。


 海が見えてきたのは夜中。俺が担いでいた時だった。先ほどから正面に砂浜、左側には建物が見えていた。


 そこそこ住宅が多い。


「もしかしたら…」


 声は掠れていた。他人に聞き取れるのか判断できなかった。


 建物の方へ向かう。


 木造の家、ドアをノックする。


「はいはーい…って、どうしたんだあんたら!?」


 小屋から出てきた男性は驚いて目をかっ開く。


「この人を…助けてください」


「ひどい状態だ!とりあえず中へ!」


 男性に女性を預ける。男性は奥の部屋に消える。


「とりあえずはよかった…」


 玄関に座り込んでため息をつく。石の冷たさが伝わる。人のぬくもりも。


 男性が寝室であろう部屋から出てきてこっちへ来る。


「あんちゃんもだ!上がっていきな!」


 男性は愛想よく接してくれる。


「…お邪魔します」


 靴は並んでので同じように並べた。


 男性の背を追いかけて、木造の床を進むと浴槽があった。


 森を抜けたはいいもののどうしようかと思っていた。


 渡りに船とは正にこのこと。ご夫婦とその召使は俺と女性を清潔な状態にしてくれた。


 食事もいただいた。ふかふかな寝具に包まれ、就寝もさせてくれた。

 

 これを何日も。


 ようやく落ち着いたころ。事情を軽く話した。


「あの女性は…助かりますか?」


 例の女性は何らかの病を持っていた。数日間、一人で動ける俺とは違い、奥さんが付きっきりで手当てしている。


「医師を呼んだ。今は上さんが見てくれているし、大丈夫だ」


 椅子に腰かけ、ほっと胸をなでおろす。


「にしてもどうしたんだあの怪我?このあたりじゃ魔物も弱いし、珍しいな」


 魔物?魔物と言ったのか?


 とりあえず、情報が欲しい。ようやく動き出した頭を使ってとりあえずは話を合わせよう。


「そうですね、たまたま通りかかってよかったです」


「ああ、あんちゃんが良い人で、あの女性も感謝しているだろうよ」


 男性は嬉しそうに返す。


「ところで、ここはアヴル帝国でしょうか?」


 男性の顔が強張る。


「アヴル帝国に向かっているのか?」


 先ほどとは明らかに違う声、何かあるな。


「はい、ある人に命令されまして」


 命令という言葉を言うと、男性の態度は戻った。


「そうか…あんたも大変だな、ところで名前は?」


 名前…これくらいなら大丈夫だ。と思い、口を開こうとした時、玄関の方から音がする。


「おっと、医師が来たみたいだ、寝室に行っててくれ」


 男性は席を立ち、玄関に向かう。


----------


 寝室、奥のベッドに運んだ女性が寝ている。右側の壁には俺の持っていた剣と女性の剣が壁に立てかけられている。入ってきたドアの左、タンス、棚と並んでいる。左の壁とベッドの壁には窓がある。


 今になって奥さんが美人だと気づく。緑色の髪で長身。椅子に座りながら寝ている女性に手をかざして、掌から光を放っている。


「お邪魔します」


「はい、ああ、運んできた子ね、お疲れ様」


 はきはきとした声、俺に向いた綺麗な青い目は吸い込まれるようだ。


「いえ、…その光は?」


 女性は不思議そうな顔をする。


「魔法のこと?学堂とかで習わなかった?」


「魔法でしたか、初めて見たもので」


「そうだったのね、治療魔法よ、少し珍しいくらいかな?」


 女性は魔法に集中するべく視線を戻す。


 治療魔法、緑色の落ち着く光を放つ魔法か…。


 ドアが開く音、男性と茶色いローブに身を包んだ医師が入ってくる。


「医師が来た、ローズ、ありがとう」


「いいのよ、医師さん、後はお願いします」


 ローズは立ち上がってドアに向かう。


「しっかり見てあげてね」


 すれ違いざま、小声で俺の耳にはそう聞こえた。ローズは男性と共に部屋を出る。


 その言葉通り、寝ている女性に近づく。


「では、始めます」


「…」


 俺の方を見てそう言う医師、頷いて返す。


 医師はローズと同じように手をかざして光を放ち始める。その光は先ほどとは違い、黄色と紫色の混じったものだ。体全体に光を当ててから、その光を消して、ローズの出した光と同じものを出し始めた。女性の顔色が眼に見えてよくなっていく。呼吸の音も大きくなり、静かな部屋ではとても目立つ。


「これで大丈夫でしょう」


「ありがとうございます」


 口からは不意にこの言葉が出た。


「いえいえ、この方はあなたのご家族ですか?」


 どういった意味なのかはわからないが、答えは一つ。


「いえ、道で倒れているのを見かけて、運んだだけです」


 すると医師はにっこりと笑い。


「そうでしたか、その心を忘れないでください」


 医師は席を立ち、ドアに向かう


「君は良い人だ、そのままであってください。彼女は少しすれば目覚めるでしょう」


 良い人…悪くない響きだが、なぜだろう、心の奥で、何かがざわつく。


----------

 

 いつの間にか寝ていた…。床で寝転がっていたようだ。窓からは夕焼けの空が見える。立ち上がってベッド近くの椅子に座る。女性はまだ寝ている。


「ううん…?」


 上半身を起こした金髪の女性は右手で目を擦る。


「起きたか?」


「ええ…あなたが助けてくれたの?」


 その声は透き通るようだが、はっきりと耳に聞こえる。


「運んだのはそうです、治療したのは、この家の奥さんと、医師です」


 丁寧に説明をすると女性は笑顔で返す。


「ありがとう」


 女性は窓の方を見る。女性の弱々しい表情に、どのような言葉をかければよいのか…


「名前」


 口からはそう出ていた。


「そうね、私はカナルド・ヴァキラー。あなたは?」


 自然と会話が出来そうだ。


「バハラム・レザリオ…助かってよかったです」


「ええ、ありがとう」


 意外だ。ふと視線を下にずらす。大きくはない胸の少し上、銀色のネックレスは双剣を象った金が下に垂れて目立つ。


「そのネックレスは?」


 カナルドはネックレスの双剣の部分を手のひらに乗せる。


「これ?気づいた時には持っていた。どういう訳か、外してはいけない気がして、ずっと身に付けている。バハラムにもそういった、大切な物はある?」


 力強く、楽しそうに語るその声は全て耳に入る。まるで、母が子に伝えるとても大事なことのように。しっかりと脳に刻まれる。


「考えすぎないでね、これは私の心の持ちよう。生きていくために…必要なもの」


 間をおいて強く語る。カナルドのその声には、どんな苦難も乗り越えていけるだろう。そんな覇気を感じた。


「俺は、その剣かな」


 そういって、壁に立てかけられている剣に視線を移す。


「不思議な形だね」


「ああ……っ!」


 剣を見ているとまた頭が痛み始めた。これは…!さっきとは比べ物にならない!


「どうしたの!?」


 カナルドがベッドを出てその手が俺の頭に触れる感覚が伝わる。


―――思い出せ、バハラム


「この声は…どこかで…」


 目をつぶっているのにまぶしいような感覚。光の中でその声は聞こえる。


「お前の記憶が無いのは臭いを消すため」


 臭い?何のだ?


「新たに記憶を作れば問題ないのだ、面倒なことをして悪かったな」


 そうだ、この声はトワイライト。

                 トワン村は滅びた、お前はその仇を取るのだ―――


「…」


 仇…村…。その時バハラム・レザリオは、大事な何かを失った…?ん?天井?なぜ?


 手を動かそうとするが、何かに握られていて動かない。


「起きたか」


「ああ…」


 上半身を起こしながら答える。デジャブだ。カナルドと俺の位置が逆転している。外を見ると日が沈んでいる。


「悪かった」


「気にしないで、さっき、突然どうしたの?」


 椅子に座ったカナルドが聞いてくる。


「大した事じゃない」


「…そう」


 屈託のない笑顔で返すカナルド。


「助けてくれてありがとう、ええと…バハラム。また会う機会があったらよろしく」


 カナルドは銀色の鞘の剣を持って部屋を後にする。


「…俺も行くかな」


 ベッドから出て、右手に剣を持つ。


----------


「暗いから、気ぃ付けて行けよ!」


 レイなんていらねぇよ!


 そう言った男性は愛想よく、元気に見送ってくれた。


「そちらも!お元気で!」


 負けないように元気な声で返す。


----------


  暗い中、剣を肩に掛けながら冷たい砂浜を進む。


 波の音が心地良いが、何かが足りない。


「灯りが欲しいな」


 すると宝玉から霧が出てくる。


「レザリオ、呼んだ?」


「呼んでないが…発光するのか?」


 赤い霧は光を放っていた。霧の下はとても明るく、地面も4メートル先が見えるくらいだ。


「うん!私、あれからずっと寝てたけど、女の人大丈夫だった?」


 霧がぐるぐると螺旋状に、俺の周りを回りながら問いかける。


「カナルドのことか?大丈夫だ。あと、記憶が戻った」


「よかった~!カナルドさんも、バハラムも、あのままだと悲しいもんね!」


 霧は丸くなって宙で跳ねる。


「お前が…どうしてそのような姿になったのかはわからない。だが、俺はお前を元の姿に戻してやりたい」


「そんな…レザリオは悪くないよ」


 同情ではない、ただ、優しく返すリーサ。


「これは俺の責任、生きる意味と言ってもいいかもしれない」


 カナルドの言葉、自分に枷をつけるように理由を作る。


「それなら、リーサって呼んでほしいな!」


「なぜ?」


「今までのレザリオみたいにしてくれるだけで、私は嬉しいから…かな」


「わかった」


 カナルドにもあるのだろうか…戒めとして、あのネックレスに何かが。


「それに、私も元の体には戻りたいから、一人で抱え込まなくていいよ!」


 話がまとまり一区切り、海沿いの夜道を進む。


 代り映えしない景色を歩きながら、ふとした疑問を口に出す。


「トワン村を襲ったのは何だったのだろう」


「うーん、よくわからない」


 リーサが知っていたらそれはそれで怖いが、答えが知りたい。


「そういえば、なぜ護龍は動かないのだ?」


 蘇った記憶の中にあった存在、トワイライトと言う名の龍のことを問いかける。同時に、霧は灯りとして必要な分だけ残り、他は宝玉に入っていく。


「護龍はね、村を護る以外に力を振るってはけないって規則と、2日連続で力を振るうことは許されないって規則があるの。もしも破ったら神様が許さないって」


「神様か…」


 宝玉の中からリーサの声が聞こえ、周囲に反響する。


「授業中いつも寝ていたから、レザリオは知らないかもね」


 あはは、と笑いを付け足す。それ以前に、記憶を無くしているからな…。そんなことを考えていると“モグラに注意”という立札が現れる。


「モグラ…?」


 すると地面を潜行する音が聞こえる。


「ビィヨビィヨ!」


 高い声と共に地面から頭が現れたそれはモグラ。だが、大人の人間ほどの大きさがある。長いヒゲに桃色の鼻。


 茶色の体毛は土で変色したのだろうか。


 頬はとても細くなっており、お腹がすいているようだ。グゥーという大きな音がモグラの胴体から聞こえる。


「腹が減っているのか…」


 俺を食べるつもりだろう。爪研ぎをして威嚇している。


「それでも、容赦はしない」


 剣を構える。


「ビィィィッイ!」


 攻撃的な咆哮をあげて飛び掛かってくる魔物。爪の攻撃を避けようと右に跳躍する。


「(躱せた)」


 どういうわけか体が軽い、思った通りに動く。というより、剣を持つと自然と体が動く。


「はあっ!」


 魔物の左腕に剣を振り下ろす。


「ビッ!」


 剣はその皮膚を深く裂き、血飛沫が飛び散る。


「ビヤァァァァァァ!!」


 魔物は走り回って辺りを赤く染めていく。


「ふぅ…」


 頬を伝う汗を腕で拭く。


「追うか」


 血の跡を追っていく。その先、モグラの魔物は横向きに倒れていた。


「すまない」


 多少の罪悪感を抱きながら、剣で毛皮を剥いでいく。


 この世界で生きていくということは、こういうことなのだろうと実感する。


「うっ、臭い…」


 悪臭、土と度し難い肉の臭いが辺りに充満する。


「臭いの?」


 声に反応してリーサが出てくる。


「ああ…臭わないのか?」


 鼻声で問う。


「うん、声は聞こえるけど、臭いの感覚はないよ。あと、眼もない」


 リーサは人としての形に戻せそうにないな…。というか不便な体だな。


「でもね、代わりに心臓の感覚だけすごく強いの、自分だけじゃなくて、レザリオのもわかるの」


「ええ?」


 思わず変な声が出る。


「なんだろう、空気になったって言えばいいかな?」


 空気…。


「萎んでは膨らむ球体をずっと触っているようなものか」


「そう!でも触っている感じはしないんだよね、私が何かすることはできないみたい」


 出来たらそうとう怖いな…。後ろから音がして咄嗟に振り替える。


「また魔物か!?…ん?」


 他のモグラの魔物が出てきたが、死体を見るなり地面に戻っていった。また他のモグラが現れるが鼻を動かして地中に逃げていく。


「この臭いが嫌いなのか?」


 モグラの死体の背中に背を預ける。嫌だとか、躊躇とかは無い。なぜかこの体はこういうのに慣れているようだ。


「…だいぶ疲れてたみたいだ」


 俺とモグラの死体を囲う霧を半目で見ていたが、段々と意識が虚ろになり、眠りに落ちた。


----------


 海の水面を照らす日光はバハラムを目覚めさせるには十分だった。


「…んー……」


 腕を空に向け、背を伸ばす。瞬間、頭に電撃が走る。


「いっ…!?」


 また、頭が…


―――衣類を変えろ―――


「衣類ねぇ…」


 この感覚に慣れてきている。昨日までは気絶していたのに…。


「この毛皮でいいかな…」


 剣で魔物の毛皮を剥いでいく。海面で洗うと、異臭は消えていった。


 爪と尻尾、大部分の皮を剥いで海水で洗っているとき、魔物が消えていることにバハラムは気づかなかった。頭の中で衣装を考えていたのだ。


「いや、違うな」


 リュックを作ろう。と、考えを改める。


「レザリオってこんなことできたの?」


「何かね、できる」


 枝で骨格を作り、皮で外装を作っていく。不格好だが、形は作られていく


「ふーん?」


 不思議だ。不器用という訳ではないが、ここまで手際よくできるなんて。


 約20分後、モグラの毛皮と爪、尻尾を使って大きめのカバンができた。底の部分、角は皮が出ており不格好だ。


「よし」


 汗をぬぐう。ふと森の方に振り返る。


「あれ?魔物の体、どこにいったんだろう」


「さあ?」


 リーサは地面についていて霧が出せずにいた。


「まあいっか、よっしょ」


 余った素材をカバンに入れてから背負い、剣を持つ。日は十の時まで登っていた。


「アヴル帝国へ」


 昨晩と同じように海沿いを進み始める。

読んでいただきありがとうございます。


バハラム・レザリオ(バハラム)…この物語の主人公。一時的に記憶を失うが、トワイライトの力で記憶を取り戻す。塵払剣を片手に、ルーク討伐を目標に旅を続ける。


カナルド・ヴァキラー…太刀を備える金髪美女の剣士。


治癒魔法…擦り傷から片腕の消失まで治せる魔法。日常で使われることは多く、戦闘の後方で使用されることも。全治院という病院に似た施設でも利用されている。


トワイライト…元、トワン村の護龍。まだ護龍ではあるが、今後は記憶を呼び覚ます際にテレパシー的な登場のみする。(予定)


是非、続きもお読みください。

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