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ぼくの おおきな しっぽ

作者: 風鳥 紀乃

とあるもりに いっぴきの りすが すんでいました。

なまえは ハリス。おおきな しっぽが めじるしです。


でも、ハリスは このしっぽが だいきらい。なぜなら、このしっぽは……。


あめに ぬれると、とても おもくなります。

さらに、おおきな しっぽが あるので せまいところを とおることが できません。


だから ハリスは じぶんの しっぽが だいきらい。


あるひ かわの ちかくを、あるいていると、たすけをもとめる こえがきこえました。


ハリスは はしりました。こえが するほうに はしりました。


「たすけて! たすけてっ!」


かわの まんなかで こりすが おぼれています。


ハリスは いそいで かわべにいき てを のばしました。でも ハリスの みじかい てでは こりすに とどきません。


「そうだ! きの ぼうなら!」


しかし きの ぼうは ちかくに おちて いませんでした。あしもとを みまわしても おちて いませんでした。


「どうしよう……」


かんがえている あいだにも こりすは とても くるしそうです。


したをむくと ハリスは おもいつきました。


「そうだ! ぼくの しっぽなら とどくかも!」


ハリスは かわぎしに つかまると せいいっぱい からだを しっぽまでのばしました。


「ぼくの しっぽを つかんで!」


ハリスが さけぶと しっぽが なにかに ひっぱられました。こりすが つかんだのです。ハリスは しっぽに ちからをこめ かわぎしに こりすを ひきあげました。


ハリスの しっぽが こりすを たすけたのです。



なんにちかたって ハリスのいえに おてがみが とどきました。たすけた こりすからでした。


「このあいだは たすけてくれて ありがとう。おにいさんの しっぽは すごいね。 こんどあそぼうね」


おれいの おてがみでした。てがみの おくには ハリスの だいすきな、 どんぐりも たくさん はいっていました。


それから ハリスは じぶんの おおきな しっぽが だいすきに なりました。




おしまい

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