第8話:実践 前編
ー実践ー
ミリアと山本は少し奥に入ったところにある、「訓練ルーム」の前に来た。
ミリアは扉を開けて、
「入って」
と言った。山本は少し後ろに下がり、
「また、閉じ込められるんじゃないんだろうな?」
といつでも逃げられる体勢をとった。ミリアはその様子を見て、
「アハハ、大丈夫だよ」
ミリア笑いながら言った。ミリアのちゃんとした笑顔を初めて見た。
そしてミリアは扉をくぐり、
「これなら、安心でしょ?」
と、ニコニコしながら言う、なんか不気味だ・・・。
警戒しながら山本が入ると扉が閉まった。
そしてミリアは、扉の横にあるパネルにカードを通し、カタカタと打ち込み始めた。
「そのカードってミリアも持ってるのか?」
山本が聞くと、ミリアは振り向いて
「そうだよ、団員は全員持ってるよ」
ヒラヒラとカードを振った。
「このカードは、この機関内の施設で読み取らせれば。使えるよ」
そういってパネルから離れて、部屋の中央に立った、
「何するんだ?」
そう山本が聞くと、
「訓練だよ」
と笑顔で言った。すると、あの機械の女性の声が聞こえた。
「それでは、訓練ミッションにはいります」
「この声って何なんだ?」
山本がミリアに聞くと、
「これは、日本支部の機械の声だよ。皆はジックって呼んでるけど」
そういい終わるとともに、
「ミッション、スタート」
と高らかにジックが言った。
すると、周りの壁が少し光ったと思うと、入団テストの時に出てきた、花のような、シガール
が2体現れた。
「うわぁぁぁぁ」
山本はあわてて、後ろの壁に張り付いた。その姿を見て、ミリアは笑い出し、
「大丈夫だよ、ホログラムだから」
ミリアはゆっくりとシガールに触れた。シガールはフワフワと浮いているだけで、何もしてこ
ない。それを見てヒロシは恐る恐る近づいた。
本当だ、何もしてこない、
「ってことは、俺がさっき倒したのもホログラム?」
「そうだけど、どうしたの?」
「マジで・・・」
今、漫画だったらヒロシの背後に「ガーン」とゆう文字がついているはずだ。
俺はホログラム相手に必死になってたのか・・・。
落ち込んでいるとミリアが明るく笑い、
「じゃあ、始めようか」
と楽しそうに言った。初めて会った時やマーシャがいた時には見せなかった笑顔だった。
なんか急に明るくなったよな。ヒロシはそんな風に思っていた。
明るい笑顔のままでミリアが続ける、
「じゃあ、まずインストールの訓練しようか」
ミリアはすばやく空間から銃を取り出した。
「ヒロシも剣、出してよ」
「ヒロシ?」
いきなり下の名前で呼ばれ驚いた、もしかして俺のこと・・・。
そんな風に考えてしまったヒロシだった。そんな、甘い考えはミリアの一言で一気に壊れた。
「何言ってんの?名前、ヒロシ・マージって事になったでしょ」
「あっ・・・」
そういえばそうだった。何考えてんだよ、俺・・・。
急いで頭からその考えを追い出していると、
「どうしたの、顔、赤いよ」
顔を覗き込んで話しかけるミリア、顔を見るとまたあの考えが戻ってくる。
あわてて、顔を背ける、
「?」
ミリアは首をかしげている。ごまかすための言葉をさがす、
「ど、どうやって出すんだ?」
「頭の中で、強く出ろと念じるの」
言われたとおり「出ろ!!」と、念じると剣が空間から出てきた。
剣の色は青から緑に変わっていた。
「何で色が変わってるんだ?」
「持ち主の感情の変化で色が変わるんだよ」
ミリアはそういって、銃をヒラヒラと振って見せた。
銃の色はオレンジ色だった。
「その剣は、形は一定でずっと変わることは無いよ。相手の攻撃を防いだり、うまくしたら跳
ね返したり出来るし」
ミリアはシガールから攻撃を受ける体制をとった。
するとシガールの1体がミリアのほうを向き、1発ビームを放った。
ミリアは余裕の表情で銃身でビームを受けた、
「ギギギギ」
金属音を発し、火花を散らしながら跳ね返したビームはシガールに向け飛んで行き、爆発し
た。シガールは一度消え、また同じところに、新しいシガールが現われた。
ヒロシはミリアを横目で見ながら、剣を見た。今は緑色の光がきれいに輝いていた。
「まっ、こんな感じね」
とヒロシに顔を向けた、ヒロシは
「ふーん」
と生返事をして、剣を構えた、剣はまっすぐに目の前に伸びて、ズシリと重い感覚が伝わって
くる。
「じゃあ、受けてみようか」
とミリアはヒロシに銃口を向けた、
「えっ」
ヒロシが短く言ったと同時に、ミリアはためらいも無く、放った。
作:いやぁ、やっとちゃんとなりました。
ヒロ:なにがだよ!なんだよこの剣!
ミリ:全くよね。なんか便利すぎ?
作:・・・まあ、便利だからいいじゃん。
ヒロ:そんな適当だから、だめなんだよ。
ミリ:ホントにね。
作:いいジャン別に・・・。
ミリ:でも、いっきに話が進むわね。
ヒロ:急にお前が、しゃべるようになるしな。
作:・・・それでは、また今度。




