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第7話:入団

■――入団――


マーシャはすばやくキーボードを打ちながら、早口に説明を続ける。


「ミリアは、数年前に入団してね。まあ、あなたの先輩ね、しばらくはミリアに色々教えても


 らってね」


「えっ」


ミリアを見ると、少し微笑んだ。あの銃もインストールの力なのか・・・、


そう思い、剣を空間に戻す、「戻れ」と念じると剣が消えるようだった。


「そういえば、名前、聞いてなかったわね」


とマーシャはパソコンを打ちながら、言う。山本は静かに、


「山本 弘です」


と低く言った。マーシャは顔をしかめて


「それだと、名前を変えなきゃいけないはね」


「は?」


いきなりのことで、よく意味が分からなかった。


「どうしようましょう」


するとミリアがマーシャの隣まで行き、


「ヒロシ・マージは?」


と提案した。


「そうね、それにしましょうか」


と二人で勝手にどんどん進めていく、その展開の速さに驚きながら、やっとつっこむ


「ちょっとまて、なんで名前変えなきゃいけないんだ?」


その質問には、マーシャが答えてくれた、


「この機関に入団した時、「山本 弘」は、この世界からいなくなったことにするの」


「俺がいなくなる?何でそんな事をしなくちゃいけないんだ?」


そう聞くと、ミリアが山本をじっと見つめ、


「分からないの?」


とあきれたように言った。山本は少し考え、自分が死んだ事になっているのを思い出した。


「まあ、今の名前だと色々と不都合があるから。別人として機関に入るの」


マーシャは気楽にいい、ミリアとまた相談し始めた。別人・・・。


山本は自分の手を見つめていた。


すると、急にパソコンがモーターの音をたて始めた。


驚いて顔をあげるとマーシャとミリアが楽しそうに話していた。


女子ってこういうこと好きだよなぁ・・・、そう思って顔をしかめた。


すると、音をたてていたパソコンから、一枚のカードが出てきた。


マーシャはそれを抜き取り、山本に差し出した。


「このカードは、この機関の身分証明書みたいなもので、このカードは、機関内だけじゃなく


 世界中これを見せれば、何処でも入れるし、なんでも買えるよ。あっ、その代わり任務に関 

 係あるのだけね」


「世界中!!マジで!」


カードを受け取り、よく見る。


そのカードには、8ケタの数字とヒロシ・マージとローマ字表記で書いてあり、一部だけ鏡の


様になっていた。


「ヒロシ・マージって、何?」


すると、ミリアがマーシャを押しのけて、


「あなたの新しい名前だよ。気に入った?」


「あ、ああ、まあ・・・」


もう少しマシな名前は無かったのか・・・。そう思ってしまった。


顔、引きつってるかもしれない。


「後、その鏡の中を見て」


言われたとおりに、見た。そこには山本の顔が写っているだけで、なんの変化も無い。


「これがどうしたんだ?」


マーシャにそう問うと、マーシャは笑って、


「もう一回、見てみ」


と言った。首をかしげながらもう一度見ると、鏡だった場所に山本の写真が、張ってあった。


「えっ、何で?」


マーシャは自慢げに笑って、またパソコンに向かった。


ミリアも笑って見ている、この時は誰も説明してくれなかった。


マーシャはパソコンに何か打ち込むと、立ち上がり吐き出し口から出てきた時計のような物を


取って、山本に見せた、


「これは、ミストを張るための道具で、ウィッチトゥールって言うんだけど、使い方は後でミ


 リアに教えてもらってね」


そういって、山本の手に握らせた、鉄の冷たい感覚が伝わってくる。


その時計はミリアが使っていた物と同じ物だった。裏にヒロシ・マージと彫ってある。


時計の針は12:30分を差していた。


「私が教えることはここまでよ、あとはミリアに教えてもらってね」


とウインクをするマーシャ、ミリアは


「よろしく」


と短く言って、部屋から出て行ってしまった。マーシャは、その様子をジッと見て、


「ミリアはあれでも喜んでるのよ」


と優しい笑顔で山本に言った。


「本当ですか?全然そうは見えないんですけど」


山本は首をかしげながら、ミリアが出て行った扉を見て今までのミリアの話し方などを思い出


していた。


「この前、あなたが居た地域の近くで一人、入団者がいたんだけど、その子は入団テストで、


 落ちて今は、マイスターの仕事をしてもらってるわ」


何か、頭の隅で引っかかった。何だっけ・・・。そうだ森本が言ってた・・・


「あの、その入団者は高校生ですか?」


「ええ、そうよ」


やっぱり、あの行方不明事件だ。この機関に入団したと考えるとつじつまが合う。


「そっか」


その言葉にマーシャは首を傾げたが、聞こうとはしなかった。


「ミリアは、2年前くらいに、ここに入団したの、でもそのころグラスターで同い年くらいの


 子が居なくってね、ずっと一人で戦ってたんだ。だから同い年くらいの子が入るって聞い


 て、すっごく喜んでたんだけどマイスターになっちゃって、最近、落ち込んでたんだ」


マーシャは顔を曇らせながら説明した。そうだったのか。山本はその話しを聞いて、2年も前


から入っていたというのにとても驚いた。


「あの子、人がいると感情をあんまり顔に出さないけど。でもすっごくうれしそうだった。あ


 なたがグラスターになって」


マーシャは幸せそうな顔で山本を見た。その顔は母親の顔だった、マーシャは、ミリアの保護


者みたいになってるんだ。山本はマーシャに笑顔を見せ、


「お役に立てて、うれしいです」


と言った。すると、扉が開きミリアが出てきて、


「来て・・・」


とつぶやいて、また入っていった。


「それじゃあ、ありがとうございました」


とマーシャに、頭をさげ山本はその後を追って、扉に入った。


「ウィン」


扉が閉まり、カタカタとパソコンを打つ音だけがしている。マーシャは少し暗い顔をして、


「あの二人に、安らぎの時間がおおからんことを・・・」


短く、そうつぶやいた。



作:やっと、入団ですね。


ヒロ:なんか、分けわかんないこと多いんだよな。


ミリ:まあ、はじめはそんなもん。


ヒロ:そうか?っていうかマーシャが説明はしょりす


   ぎなんだよ。


マー:そ、そうかしら?あっでも、それは作者のせい


   じゃない?


作:ギクッ。ま、まあ、気にしない方向で・・・。


マー:気にするはよねぇ?


ヒロ:あたりまえだろ。


作:ううっ。しょうがないじゃん!うわーん。


マー:あっ、すねた。


ミリ:また・・・。

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