表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/42

第3話:俺の死んだ日


その日の夜、ミリアに連れてこられたのは車どうりの多い道だった。


俺を車にひかれて死んだことにするらしい。


「本当にそれで大丈夫なのか?」


自分で死にに行くのは、変な気分だ。


「ひかれる瞬間、ミストを張る。それで代わりを置く」


横には俺に瓜二つな、奴が立っていた。うっ、ドッペルゲンガーじゃん。


まあ、あれなら大丈夫か。


そう思って横断歩道の前までやってきた。ドクン・・・ドクン・・・。


心臓の音がやけに大きく聞こえた、赤信号がまぶしく見える。


目の前すごいスピードで走っている。ゆっくりとトラックの前に出て行く、


「キキーーーーーーー」


かなり大きなブレーキ音とともに、トラックのヘッドライトの光が近づいて来る。


これが死ぬ瞬間・・・。そんな考えをめぐらせて目をつぶる。


いつの間にか、周りにいた人の悲鳴や、ブレーキ音が聞こえなくなった。


目をゆっくり開けると、鼻先に当たるかぐらいのところに、トラックのボンネットがあった。


「あっぶね〜」


そうやって立ちすくんでいると、いきなり肩をたたかれた。ビクッっとして振り向くと、ミリ


アが涼しい顔で立っていた。


「早く・・・」


そう言ってグイグイと俺を連れて行く。


俺の代わり(ドッペルゲンガー)がトラックの前へ立った。


人形が立った事を確認すると、時計のような物を服の袖から取り出して、少し動かした。


すると悲鳴と「バンッ」という車にぶつかる音が、聞こえた。


信号待ちをしていた人たちがざわめく、ミリアの目は、始めオレンジだったのだが、今は青い


色に変わっていた。ひかれたドッペルゲンガーは血を流しながら、倒れていた。


―――その夜、俺は死んだんだ―――



作:なんか、やっぱりすっきりしないなぁ。


弘:っていうか、なんだよ。あの人形、死んだの?


作:おわっ、なんか出た!


ミリ:私たちは、時々出てくるからそんなにびっくり   

   しないように。


作:へぇ。便利だねぇ。


弘:・・・俺、無視ですか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

感想お願いします。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ