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第17話:ひねくれもの

ヒロシもリングの後を追って部屋を出ると、


そこに小学生くらいの金髪でショートヘアーの少年が


壁にもたれてかかって立っていた。


その少年はリングが出てきたのを見て、


「リングさん、いつまで待たせるんですか!」


とリングに怒り始めた。


リングはまったく悪びれた様子も無く笑いながら頭を軽く下げていた。


その少年は、一通り言い終えたのか少しため息をついて、


ヒロシの前に立った。


その少年の瞳は、きれいな緑色をしていて、


その目でジッとヒロシのことをジッと見ていた。


リングは少年の肩を叩いて、


「そいつは、ヒロシっていうんだ。ヒロシ、こいつは・・・」


と説明をしようとしたリングを少年は手で制して、


「僕はビーズ・ウィリアム。よろしく」


と手を差し出した。


ヒロシが黙ってその手を握り返すと、ビーズは顔をしかめて、


「相手が名乗ったら、自分も名乗るのが礼儀だろう」


とため息混じりに言って、


少し首を振った。


ヒロシはその言葉にあわてて、


「あ、ごめん、えっと俺はヒロシ・マージ。よろしく」


とあいさつをして、頭を下げた。


顔をあげたときビーズの顔が少し和らいだような気がした。


ビーズは、背中に青く光っている弓をしょっていて、


そのことについて訊こうとして、


「あの・・」


「君は人形に興味があるのか?」


思い切り無視されて、肩に乗っているアリアを見てビーズはいかがわしい目をした。


アリアはそれを聞いて、ビーズの前に飛んでいって、


「誰が、人形や!!れっきとした生き物や」


とビーズをにらんだ。


ビーズは驚いてしりもちをつき口をパクパクさせてアリアを指差していた。


リングはその様子を面白そうに眺めている。


「な、なんなんだ。君は」


ビーズはやっと出たような声でアリアに言った。


アリアは、ビーズをにらんだまま何も言おうとしないので、


ヒロシが、


「えっと、アリアはシガールから逃げてきて、


 たまたまミッションで会ったから俺が保護して、MKSに連れてきたんだ。


 今は、俺のサポート役として一緒に行動してるんだけど・・・」


と説明すると、今度は驚いた顔をヒロシに向けた。


そしてゆっくりと立ち上がると、ヒロシの目を見て、


「敵であるシガールを保護したのか?」


「おう」


「なぜ?」


「助けを求められたから」


「それだけの理由で?」


「ああ」


とビーズの質問に全て即答して、


ビーズ少しなにかを考えて、目を細めてヒロシを見て、


「珍しい人ですね・・・」


とつぶやいた。


ヒロシはなんだかよく分からなかったが、


アリアはそれを聞いてとても上機嫌になって、


「当たり前や」


と笑って、ヒロシの頭の上に乗った。


その様子を見て、リングはヒロシとビーズの肩を組んで、


「もう、仲良くなったのか。いいことだな」


と二人を引っ張って歩き出した。


ビーズはとても嫌そうな顔をして抜けようとするが、


リングの力が強くて抜けられない。


「おし、さっさと行くぞ」


リングはそのまま司令室の前まで引っ張って行って、中に入った。


中ではミフィリアとマーシャがその3人を見て、クスッと笑い、


ミフィリアが優しい笑顔のままで、


「今回はお分かりの通り、あなた達三人で行ってもらいます」


といつもどうりの説明を始めた。


しかし、このミッションが、


今後のヒロシの未来を最悪にするとは誰も思ってもいなかった・・・。




マー:はい、じゃあいつものね


リン:おい、やけに適当だな


マー:なんか、飽きちゃって


リン:おいおい


マー:じゃあ、年は?


リン:35だ。まだまだ元気だぜ


マー:35だと、もうおじさんよねぇ


リン:なにっ!


マー:まあいいや、好きなことは?


リン:おい・・・。まあ、音楽を聴くのが好きだな


マー:へー、意外


リン:ははは、そうだろぉ


マー:どんなの聴くの?


リン:ロックとかなぁ


マー:始めて知った


リン:まあな、お前とは長い付き合いだけどなぁ


マー:そうねぇ。17年くらい?


リン:そうだなぁ、それくらいか


マー:久々に話が出来て、楽しかったわ


リン:おれもだよ、じゃあ、また今度な


マー:じゃあね。それじゃあ、また次回♪



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