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九十三話

 


 ――――彼は商品の品出しの整理を終え、しばらくして静納鷹谷に連れられてある場所に案内

 された。

 店では客と店員の値段に関しての駆け引きや、大量破壊兵器商品の品出しなどの頭の痛い

 問題が続出しているのにも関わらずだ。



 彼は多忙な中でも多大な貢献をしているが、それでも矢張り限界というものがあった。

 そんなギリギリの状況の中、一区切り付ける事が出来るのであれば彼は二つ返事で静納に案内されるままついていった。



 案内された場所の光景を見て、彼はこの世界に転移して最大の衝撃を受けた。

 そこは地地下に作られた巨大な空洞だった。

「・・・・ここって・・・まさかジオフロントですか・・・」

 彼は戦く様に尋ねた

「日本国内で手野グループが開拓した地下空間だよ。

 一つの空間は10km、地下通路は隣県のジオフロントまで続いているし、リニアレールが設置されて

 いるよ」

 静納はそう告げ、ペットポトルのお茶を口へと運びながら応える

「・・・そして22層にのぼる特殊装甲されていたりするんですか」

 彼は、冗談を言うような声で尋ねた



「手野グループが製造した特殊装甲は、そんじゃそこらの代物じゃないよ」

 静納はニィィっと口元に笑みを浮かべながら応えた

「・・・射出台らしいものも見えるんですが、ひょっとして」

 彼は、生唾を飲み込みながら尋ねる

「今年の春・・・もしくは夏頃に販売するよ。 価格は1200円」

 静納は応えた



「あ―――・・・うん、あんまり詳しくないのでわかんないんですが、それって特定の人間しか

 乗れないんじゃ・・」

 彼はもう一度尋ねた

「手野グループに不可能って言葉ない、それと第一それだと商品にならないよ、兄ちゃん」

 静納が、再びペットポトルのお茶を口へと運びながら応える

 そして、その視線の先には重装備で大量の迷彩服集団で混雑している場所だった

「あの混雑している所は?」

 彼も、それに気づいて尋ねた



「露店の支店だよ これから僕たちが行くところ」

 静納が応えた

「マジですか・・・」

 彼は、何処か魂が半分抜けた様な表情を浮かべつつ告げる

 そこでも、露店店員と客との駆け引きが行われていた





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