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六十七話

 

彼が異様な追っかけ集団に戦いている頃、ラーメン屋『中等遊民』内でも

 それに関した動きが発生していた。

 店内では、『ジョニーが凱旋するとき』が大音量で流れている。

 しかし、店内にいる客はほとんどその曲を聴いている様子はない。

 客は全員が迷彩服を着込んでいるが、老若男女の表情は悲壮じみている。

 主婦やOLの女性に弾薬を配るホストらしき男性、自棄を起こして中年男性を

 窘める男子大学生、床で一時の仮眠を取っているサラリーマン、RPG7を

担いでいる若い女性、ロシア産のKSVK 12.7の手入れを行っている女子中学生、

 携帯電話で何か沸き散らしている女子大学生――――――――その様な光景が

広がっている。

 カウンター席は客で全て埋まっているが、その客達は鉄兜のどんぶりに

入れられた 注文のラーメンを急いで食べている。




 カウンター内にいる店員達は、注文を受けたラーメンを次々と鉄兜の

どんぶりに入れていた。

 そんな多忙の中、ケブラー製のれんをくぐって入ってきた男性が、血相を変えながらあるテーブル席に詰めかけた。

「おいっ、どういうことだよっ!? 何で俺らがアイドルグループを救援に向かわなきゃならねぇんだよっ!」

 金切り声で喚き散らす様に告げる。

「銃弾は余裕に持っているだろ? さっさとスポーツ店「ulysses 」の店長の

 元に合流しろ」

 テーブルに広げられている地図を見ている、長身痩躯の男性が応える。




 同じようにテーブル付近にいた老若男女の客も広げられている地図を見ながら

 それぞれ言い合っている。

「ふざけるなよっ!! 俺が世間から蝶よ華よと煽て上げられて、有頂天になっているアイドルとかが大嫌いなの知っているだろうがっ!!」

 金切り声で喚き散らした男性が告げる。

「それは、お前の問題だ。俺にもこの状況にも関係ない話だ」

 長身痩躯の男性が淡々とした声で応える。

「ほんっと、お前は悪魔だなっ 指切っても血が出ないんじゃねぇのかっ!!」

 金切り声で喚き散らした男性が吐き捨てる様に告げる。




「ま・・まぁ、おじさん、救援に向かう人数も不足している状況だから。

 それに「ulysses 」の石川洋之 店長は、元日本国防軍だったし・・・

それと、 そのアイドルグループの追っかけも救援に参加するみたいだから・・・」

 広げていた地図から視線を外した、男子中学生がおずおずと言ってくる。

「はぁ!? 「ulysses 」の元軍人とか何処かの国の元殺し屋の女店員に、

 アイドルグループのサインと握手会にしか興味のない追っかけ集団と共に

アイドルグループを救いに行って来いってかっ。 いったい何の罰ゲームだ!?」




 金切り声で喚き散らした男性が、殺意の孕んだ声で男子中学生に応える。

喚き散らしている男性が言ったとおり、スポーツ店「ulysses 」の従業員は、

元国防軍や外国の軍隊に所属していた元軍人や、東欧系の元凄腕の女殺し屋などの従業員で占められている。

そして、この店の店長石川洋之も、噂では元日本国防軍の特殊部隊に所属して

いたという話もある。

従業員の主な経歴は、ほぼ正しいらしいが・・・・。




「罰ゲーム? 罰ゲームなのか?」

 長身痩躯の男性が淡々とした声で応えながら、広げられている地図に印を

つける。

「何を言ってやがる 罰ゲームじゃねぇか」

 金切り声で喚き散らした男性が、殺意の孕んだ声で告げる。

「戦闘技術に一定のプライドをもつアイドルが、ファンでも何でもない人間に

 救われたらどう感じるだろうな」

 長身痩躯の男性が淡々とした声で応える。

 金切り声で喚き散らした男性が、それを聞いて怪訝な表情を浮かべたが―――――。

 しばらくして凄まじい笑みを浮かべた。

「そう言うことか!! お前、もう少しストレートに言えよっ!!

 アイドルグループにトラウマ植え付けろって、それでいいだろうがっ」

 金切り声で喚き散らした男性が納得した表情を浮かべた。

「だったら、さっさと行って来い。追っかけグループとのタイムレースは

開始しているぞ」

長身痩躯の男性が淡々とした声で告げた。




スポーツ店「ulysses 」と店長石川洋之の名前は

小説家になろうで交流させて頂いている、ulysses先生と石川洋之先生の名前です


快くご許可をして頂き、本当にありがとうございました。

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