一〇二話
「怖気づくんじゃねぇぞ!!
鬼獣との闘いじゃあ、怖気づいた奴が一番最初に死ぬ!! 覚えておけよ!!」
ウィンチェスターM1887の引き金を絞りながら、吠える様に男性住民が叫んだ
その付近では、幾多の銃火器類が轟音をたて、誰もが鬼の形相で吠えていた
そしてどこもかしこも鬼獣だらけだ。
特に旧世紀映画作品シリーズに登場する宇宙生物に酷似している「ソルジャー」の数が多く、
少数に混じって「インベイダー」が存在していた
銃弾が放たれている先には、無数の「ソルジャー」が耳障りな金切声を発しながら、
バリケード代わりに 置かれているスクラップ状態の車両などを飛び越えながら、
猛スピードで道路を疾走する
弾丸をくらって、緑色の液体を流して耳障りな断末魔を発して息絶える「ソルジャー」もいるが、
続々と押し寄せる。
付近には、燃え盛り車両と同じくスクラップ状態の戦闘用「アンドロイドオメガ」の残骸で
埋め尽くされてもいた
防衛側のすぐ後ろでは、「ソルジャー」との交戦で喉や頬などをえぐり落されて負傷した
幾多の住民が耐え難い痛みで低い呻き声を発している。
「到着まで後五分だ!!」
負傷者が寝かされている付近で無線装置の周波数を確かめ、中型テレビモニターに
視線を向けつつ ジョイスティックを操作している男性住民が大声で叫ぶ
「今、どのあたりなんだ!」
EM銃をぶっ放していた男声住民が怒鳴る様に尋ねた
「今、十七地区の六丁目にあるコンビニの上を通過した!!
遠隔操作でUD-4Lを呼び寄せるのは実戦では、これを入れて二回目だから話しかけるな!!」
ジョイスティックを操作している男性住民が必死の形相を浮かべながら応える
「二回も経験しているなら十分だ!!」
EM銃をぶっ放していた男声住民が怒鳴る様に告げる
「こんな混戦状態に呼び寄せるのは初めての経験だよ!! 畜生め!!」
ジョイスティックを操作している男性住民が応える
「キャバクラとか合コンとかで、結構自慢できるネタになるぜ 良かったな」
EM銃をぶっ放していた男声住民が、操作している男性住民の右肩を軽く
叩いて立ち去っていく
「生き残らなきゃ自慢も出来るかっ!!」
ジョイスティックを操作している男性住民が怒鳴る様に告げた
そんなやりとりをしている周囲では、金切声と絶叫、数百丁の重機関銃が吠えたてる
音が交叉している
また、遠くで爆発音が響く
同時にM134 ミニガンが砲弾を吐き出す凄まじい連続発射音が響き渡る
轟雷のような砲声が絶え間なく響く中、ジョイスティックを操作している男性住民は
必死の形相で操作を続ける
「 次から次と「ソルジャー」が押し寄せてくるぞ!!」
S&W M27に弾を詰め込んでいる男性住民が罵る様に叫ぶ
「後続の方を良く見ろ!! やべぇ奴が闘いに参加しようとしているぞ!!」
トンプソン・サブマシンガンの引き金を絞っていた男性住民が戦く様に叫んだ
「 やべぇ奴らって何だよ!?」
S&W M27に弾を詰めを終えた男性住民が尋ねた
「 複数の「イントゥルーダー」と「ハウンド」だ!!
誰かM9A1を持ってきている奴いたか?」
トンプソン・サブマシンガンの引き金を絞っていた男性住民が震える声で尋ねる
「持ってきている奴がいるなら、俺が知りたいぐらいだ!
後方に連絡して、M119 105mm榴弾砲の集中砲撃を行ってもらうしかないだろうなぁ!」
S&W M27の銃口をにじり寄る様に接近する「ソルジャー」に向け、引金を絞りながら男性住民が
叫ぶ様に応えた