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魔道馬車を満喫するぞ

 「ミロ、目的地にカイロ村を設定したよ!」

 

 すると壁に張り付いてる大きなモニターにマップが表示されて到着時間も表示された。

72時間後の到着予定って表示されてる

何か飛行機にあるモニターみたいかも…

このモニターで映画とか観れないのかな!You◯beとか動画観たり出来たら退屈しないのに…


 「ねぇ、このモニターで映画とか観れないの?」


 『カスミ様申し訳ありません。

こちらのモニターは基本的にカーナビシステムのみの表示になります。

以前の世界での映画、音楽などのご使用にはお使い頂けないのでご了承くださいませ。』


 神妙な顔で私に答えるミロ

そりゃぁ、出来れば良いなぐらいの軽い気持ちだっただけだし気にしないでよ!

そんなに凹んでると、逆にこっちが気になっちゃうじゃん


 「ミロ、大丈夫よ!分かったから気にしないで」


 『はい、ありがとうございます。』


 そうだ!通販サイトで何か注文しよかな…

タブレットのアプリを開いて物色する。

やっぱり甘い物が食べたい!

カフェオレとメロンパンにしよっと


 タブレットの注文画面を押すと、目の前のサイドテーブルの上にメロンパンとカフェオレが突如出現する。


 ハイテクすぎだろ!

メロンパンが200円、カフェオレが300円もした!

高いけど必要経費だよね


 『何かありましたら、こちらのタブレットのマイクボタンでお呼びください。携帯電話のように遠く離れても会話できますので』


 そう言うとミロは御者としての仕事に向かう様だ、馬の手綱を持ちながら馬車がゆっくり動き出す。


 私は呑気にメロンパンとカフェオレを堪能していた。

残高469500円と表示されてるタブレットを眺めて、これからは無駄遣いしないように厳選しなければと思うのだった…


お腹がいっぱいになりベッドにダイブしてしまった。

思ったよりふかふかのベッドだ!

疲れていたのか気がつくと眠ってしまっていた。


ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー


 ガバッと徐に起き上がる

あ、ここは異世界だった…

寝ぼけ眼でまだ頭がぼーっとしてるけど

段々と目の焦点を合ってきた。


 するとタブレットからミロの声が聞こえてくる。


『カスミ様、お目覚めでしょうか?

あれから馬車は3時間程走行しておりました。

少し外の空気を吸いに休憩なさいますか?』


 「じゃぁ、よろしくお願いします。」


暫くすると馬車が止まり、ミロが馬車の中へと入ってくる。


 『お待たせしました。こちらから少し見晴らしのよい丘がありますので景色を楽しんでくださいませ』


 馬車を降り見晴らし良い丘から眺める景色は最高だった。


 



 






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