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転生しちゃいました

 あれ!?ここどこだ?

寝惚け眼で恐る恐る目をグリグリと擦ると目の前には壮大な景色が広がっていた。

え?太陽が2つある…

よく見ると広大な山々にどこまでも草原が広がる大地

遥か頭上には大きな鳥が羽を広げて飛んでいる。


 これって巷で噂の異世界転生??

冗談じゃなくてリアルな現実?

戸惑うように起き上がると真横に馬車が停まっているのに気がついた。


 白い布で覆われた荷台に馬が繋がれている馬車

よく異世界系のアニメとかに出てくるやつだ!

あれ?御者がちゃんといる。

私に気がついてめっちゃこっち見てるんだけど…

 耳があるぞー!!髭もある!?

猫?猫?驚く私に笑顔を向けて挨拶してきた。


 『ご主人様、お目覚めでしょうか?』


 ご、ご主人様??それって私の事かな…


 「ねぇ、ご主人様って私の事?」

 『はい、カスミ様の事です。申し遅れました…

私は御者のミロと申します。獣人族の猫獣でございます。カスミ様のスキルのサポートAIの様なシステムでございます。』


スキル?AI??

って何で言葉が分かるんだろうか…


 「ここはどこなの?」


 『この世界はファミリア様がお作りになった異世界でございます。

そしてここはアルテ大陸、ここは安全地帯になりますので魔物などの心配はございません。』


え?マジかー!!!

驚愕してる私をニコニコしながら見つめるAIミロ


 『こちらの魔道馬車キャンピングカーはカスミ様のスキルになります。』


ミロが乗ってる馬車を指差して答えていく


『こちらの魔道馬車は空気中の魔素を使用する事により動きますので、現実世界の時の様なガソリンも必要ありません』


 えっ?ガソリン代わりの魔素?

ってか馬が動かしてるんじゃないの?


 「馬が動かすんじゃないの?」

私の質問に頷きながら説明してくれる。


 『こちらの馬は実はロボットでして…

餌も必要なく言うなれば…馬車に不必要な物ですので形だけのアクセサリーと一緒ですね。

しかし馬と同じ様な力を発揮してくれます。馬車から外すと馬に乗る事も出来ますので必要に応じて臨機応変にご使用ください。』


 私はよく分からないけどミロの説明に頷いていた。

もうキャパオーバーなんだよ!!

何?アクセサリーって(笑)


 『早速馬車に乗られますか?』

 「はい、お願いします。」




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