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出会い
この作品はフィクションであり、現実にはあり得ないことが起きる可能性があります。
バンッと大きい音が僕の机を弾いた。
何事かと思い目を伏せていた顔を重苦しく上げると、そこには一冊のノートがあった。
書かれていたのは「おはよー!!」という文字だった。
誰だこんなことを僕にするのはと思いつつさらに顔を上げてみた、そこには見たことのない美少女が立っていた。正確には僕は覚えていなかったのだ。
彼女は僕の顔を見ると
『おはよー!!』
と文字に書かれていた言葉をまんま述べた。
驚きを隠せないままとっさに僕も「おはよー?」と返した。
彼女はうれしそうに微笑みバサッとノートを取って帰っていった。
それが忘れもしない7月7日僕が高校二年生の夏だった。