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平和な王国に突如襲い来る悲劇

どこにでもあるような。

平和そのものの妖精の国。

その国を収めるのが、主人公の

ローレス・カイヤ・スイレン。国女王である。

そんなスイレンに待ち受けるのは…???

続気は、物語へ

私の名前は、ローレス・カイヤ・スイレン。


この妖精の国の王女です。


と言っても、妖精の女王は違う世界にも沢山居るので、あまり珍しくないかもしれませんね。


それにしても…


スイレン「なんでこんなに仕事があるんだろう…こんなにあったら過労死しちゃうよ!!


志望理由、王女過労死ってなったら


めちゃくちゃ嫌だなぁ〜」


私が一人部屋でボヤいていると、戸を3回たたく音が聞こえた。


スイレン「どうぞ」


そう言うと、戸の外から男性の声が聞こえた。


?「失礼します。スイレン様仕事は捗っていますか?」


仕事の進捗情報を聞きに来たのは、


180cmぐらいの青髪、瞳は緑色の男性。


聖奏隊という、戦闘部隊の隊長である。


名はヨエダス。


スイレン「捗っているわけがなかろう。


こんなにあったら過労死しちゃうよ…」


ヨエダスは、少し苦笑いを浮かべながらこう言う。


ヨエダス「妖精だから、過労死はないかと…」


その言葉にすかさず返す。


スイレン「あるかもしれないじゃない(汗)」


私の表情を見てヨエダスは微笑み、気分転換に外に出てみてはと誘ってきたので、私は了承し、


一緒に庭園に行きました。


外は、暑すぎない日光が差し込み、そよ風が吹き、


とてもピクニック日和と言っていいでしょう。


スイレン「とてもいいお天気ですね」


私が感情に浸っていると、


顔を赤くしながらヨエダスが話しかけてきた。


ヨエダス「いきなりこんなこと、


申し上げていいのか分かりませんが…」


私はキョトンとした顔で続けてと言ました。


ヨエダス「スイレン様、私は全力をかけて


あなたを守ります。たとえ命にかえても」


私は少し驚いた表情で返す。


スイレン「えっ?…突然何を言うのよ…


まぁ、そんな時は来るはずがないけども…


頼むわね!」


そう言うとヨエダスは、元気よく「はい」と答えた。


スイレン「ちなみに今のは口説きかしら?」


ヨエダスは、顔を真っ赤にし全力で首を横に振りながら


ヨエダス「そそそそんなわけ…私と王女様は立場が違いますし……」


あなたが良ければ私は、法律を変えてでもあなたと一緒になるのに、そう思いながら考えているととある考えも浮かんだ。そもそも、ヨエダスは、私の事が好きなのかという考え。そう考えると独りよがりすぎる自分が恥ずかしくなり突然顔が暑くなった。


ヨエダス「そろそろ寒くなってくるので、


入りましょう。」


私は慌てながら頷き、早足でそそくさと


城の中に入った。


また、仕事に取り掛かろうと書類を手に取るが、


さっきのヨエダスの発言でまともに進めず、


床で書類を抱き抱えたまま転がり回っているところに、


メイド長のラベンダーがノックもしなずに入ってきた。


ラベンダー「あらあら王女様。お熱があるのかしら?


書類を抱き抱えて床でのたうち回るだなんて」


スイレン「ちょちょちょ!!いきなりノックもなしに入ってきて王女に向かってなんてことを!」


ラベンダー「これは失礼王女様。私はあなたが小さい頃から面倒を見てきたのでどうも新規感がありまして」


そう、このラベンダーことメイド長は、


私が小さい頃から面倒を見てきてくれた、


お母様第2のような存在なのです。


スイレン「まぁ、あなただから許しますわ。」


ラベンダー「あらあら素直じゃないこと。そういえば庭園で赤くなってる王女様を見たんですが…


もしかして告白」


言葉を遮り返す。


スイレン「告白じゃないから!!」


ラベンダーは、少し残念そうに聞き返す。


ラベンダー「…本当にですか?」


スイレン「本当よ…」


むしろ言って欲しかったと内心思いました。


スイレン「分かったなら出ていきなさい。」


ラベンダー「はいはい、今は一人で居たいんですね〜


…告は」


スイレン「だから違うってば!!早く出ていって!!」


私はそう言いながらなんとかラベンダーの背中を押し自分の部屋から出しました。


ラベンダー「あぁ〜…追い出されてしまいましたわ…まぁ、1人にさせてあげますか。


…フフフ、いつ結婚するんですかね。」


そう言うとラベンダーは、去って行きました。


暗い森のとある所。


不自然な所に、銀髪と水髪の人間の男性2人と茶髪の妖精?男性が1人居た。


茶髪の妖精?が愉快に話し始める。


茶髪「アハハ!!俺がしくじったことがあるか?」


それに対して銀髪の人間は、


心の中で、銀髪”しくじったことしかないんだよなぁ”と


冷めた目で見ながら茶髪の妖精?の話を聞く。


茶髪「でっ、ひとつ聞く、


何故やらないといけないんだ?」


銀髪の人間は、冷静に答える。


銀髪「しょうがないだろう。こうしないと、


救われないから……誰も…」


そう話していると紫髪の人間男性が、上空から降ってきて地面に着地し現れた。


紫髪「ふぅ…終わったぜ!」


銀髪「お疲れ様。」


紫髪を見た茶髪の妖精?は、真剣な顔付きになり


茶髪「しばらくして行けばいいんだな?」


と言うと銀髪は頷き、紫髪に


銀髪「ヤスア、情報頼めるか?。後は計画通りにお願いするよ。」


その一言でその場から一斉に居なくなる。


銀髪「さぁ、始めようか。」




スイレンのお城の中。


一通り書類が終わり、背伸びをし時計を


見ると気づけば遅い時間でした。


スイレン「そろそろ寝ようかしら?」


と寝室に向かっている時、突然、


城外から何かの爆発音が聞こえてきました。


音は大きく、明らかに異常であると分かり、


私はあたふたしていると、


慌てた表情をしたヨエダスが来てくれました。


ヨエダス「スイレン様大丈夫ですか?!」


スイレン「えぇ、大丈夫ですけど今の爆発は一体…」


ヨエダス「分かりませんが、副長ナイガダスが、


警備をやっているので、大丈夫だとは思うんですけど…」


ナイガダスは、聖奏隊の副長であり、


特徴は、金髪、瞳は桃色の男性である。


スイレン「一応爆発が起こった場所に、


兵を向かわせて!」


ヨエダス「分かりました!!」


そう言い向かおうとした直後、メイド長の


ラベンダーがこっちに急いで向かってきた。


ラベンダー「大変です!!」


スイレン「ラベンダーどうしたの?!」


いつものラベンダーからは、感じない


焦りと不安が伝わってきた。


ラベンダー「第一幹部と第二幹部がやられ…ました…」


第一幹部は、ヨエダスの隊で、


第二幹部は、ナイガダスの隊であり、


かなりの実力揃いで人数も居たはずなのに


やられたとの朗報が来て私は耳を疑いました。


ヨエダス「なっ?!どういうことですか?!」


その場に膝から崩れ落ちながら、目を覆いラベンダーは続けて言う。


ラベンダー「とても言いずらいんですが…副隊長らしき…死体が見えました…」


ヨエダスは、それを聞きムキになりながら言い返す。


ヨエダス「あいつがやられるわけがない!!」


ラベンダーは、今にも泣きそうな表情で語る。


ラベンダー「らしき…なので副隊長じゃ…ないかも


しれません…ですが…隊が全滅したことは…


紛れもない真実です……


とにかく…早く対策を練らないと


危ないかもしれません…」


そう言い終わると泣き崩れるラベンダー。


私はとにかく早くこの状況を打破しようと


考え始めました。


そんな時に、負傷した茶髪の妖精?、


ダイユが私の元に来ました。


ヨエダス「ダイユ?!」


ダイユ「はぁはぁ…王女様に報告させてください…


村の人達が…村人同士で殺し合いをし…


生存者は0に近いです…


幹部の方では...何者かにより一瞬で


血の海となりました…このままでは危険です…


国を捨て早くお逃げください…」


ヨエダス「……」


スイレン「そんな…」


ラベンダー「王女様…早くお逃げください!!」


私はもちろんこの国の王女だから、


国を捨てて逃げるのどうにも出来ませんでした。


スイレン「私はこの国の女王です。


国を捨てて逃げるわけには行きません。


こう見えても女王なのですから。」


ダイユは、その状況を見て声を振り絞りながら言う。


ダイユ「……早く…逃げ…てください……王女様を…守ると……あの方と…約…束…したのに……」


そう言うと床の上に倒れた。ラベンダーは、


ダイユの体に近づき脈を測る。


ラベンダー「ダイユ?!…ダメだ……脈がない……」


スイレン「…!」


ヨエダス「ダイユ…」


ラベンダーは、スイレンの方向に向き、


真剣な顔で話し始める。


ラベンダー「お願い!!ダイユは、命を懸けてまで


王女様を助けようとしたんですよ!!


なので……一緒に逃げましょう…スイレン様!!」


スイレン「私は…逃げない…」


ラベンダー「なんでですか!」


スイレン「わたくしは、お母様とお父様に約束したの。絶対皆を守るって…何があっても…


なのに…守れなかった……


なのに無事に逃げて、のうのうと


生きられるはずがない!!」


ラベンダー「バカ…なんで…なんでなんで王女様は


背負うとするんですか?!


私には到底理解が出来ません…


王女だからってそんなに背負う必要は


ないはずです!!


王女様いえ、スイレン!!


スイレンに会って初めて家族の暖かさを知れた。


貴方を幸せにしたいと思った。


私は貴方を育てた。だから貴方は本当の子のように思う。どうか生きてください。


どうか一緒に逃げてください。


私からのいえ母から願いです。」


スイレン「……ラベンダー…私も貴方のことを本当の家族のように母のように思います…」


ラベンダーはその言葉を聞き、安心した顔で手を差し出す。ラベンダーはもちろん逃げてくれると思っている事でしょう。ですが、私の考えはもう変えることは出来なかった。


無詠唱で転移魔法をラベンダーの下に発動した。


ラベンダー「?!やめてください!!一緒に逃げてくださ」


私の所に、あと数センチでラベンダーの手が届く所で転移した。私は心底ほっとした。あの手に掴まれていたら考えが変わっていたでしょう。


続けてヨエダスにも無詠唱で転移魔法を発動させるが、壊されてしまった。


ヨエダス「俺はしなくてもいい!!


あなたと共に戦います。」


スイレン「そんなことしなくてもいい、相手が誰かも分からない。人数も分からない。


だから、どうか早く逃げて!!」


ヨエダス「俺は、スイレン様を守るって誓った。


そして、絶対にスイレン様を一人にしないと誓った。


…スイレン様…あなたの事が好きです!!


付き合って貰えませんか?」


スイレン「…ようやく言ってくれましたね。


こんな状況で言うなんてちょっと驚きましたけど、


私でよければ喜んで」


そう言った瞬間。謎の声が遮る。


銀髪「なんかよく分からんが、


良いところお邪魔しますぜ!


妖精の王女様♪」


銀髪の後ろから紫髪の男性がひょっこりと


顔を出し申し訳なさそうに言う。


ヤスア「本当にお邪魔していいんか?」


ヨエダスは、その二人を見て殺意の眼差しで見る。


ヨエダス「一つ貴様らに聞く。


この大惨事を起こしたのは、


お前ら二人だけか?」


その問いに笑顔で答える銀髪。


銀髪「当たり前だろ?」


私はその一言でかなり驚いた。たったの二人だけで


幹部と隊が全滅したのだ、しかもかなりの実力揃いの妖精達だったのにも関わらず。


ヨエダス「ちなみに聞くが…金髪で、


瞳は桃色をした奴と戦わなかったか?」


それに紫髪は答える。


ヤスア「俺は知らないですね。」


銀髪は、少し考え込んだ後何かに気づき


大きな声で答えた。


銀髪「あぁ?!手強かった奴か!!


あいつならとっくの前に片付けて」


その一言でヨエダスは、剣を持ち銀髪に襲いかかる。


小刀で剣を止めながら、銀髪は、


ヨエダスが怒っていることに気づき親しい間柄という事が分かり嬉しそうにする。


銀髪「これは、面白そう」


小刀でヨエダスの剣を弾き、ヨエダスを吹っ飛ばす。


私は、今の冷静さが欠けるヨエダスには、


銀髪のあの人を到底相手に出来ないと


分かりヨエダスを止める。


スイレン「ヨエダス落ち着いて!!」


だが、今のヨエダスには私の言葉が届かなかった。


ヨエダス「あいつは、俺の親友なんだぞ?


許さない」


スイレン「怒りに任せたら相手の思う壷よ!!」


ヨエダスは、スイレンの話を聞かずにまた銀髪に襲いかかる。スイレンは、止めようと手を伸ばした直後何かの刃先が見えすぐに避けた。


紫髪「あともうちょいで、


綺麗なお手手が斬れたのに残念。」


どうやら紫髪が私の手を斬ろうとしてたのだ。


私は剣を構えると、紫髪が突っ込んできて、


剣と剣がぶつかった。


紫髪「王女様、僕がお相手しますよ」




その頃銀髪とヨエダスは、話していた。


銀髪「そういえばあの金髪。


最後は絶望して死んで行ったなぁ。


えーと…確か〜…


”ぐっ…あとは…任せた…ぞ…ヨエ…ダス”


って、そいつが急にそんな事言うからさ。


死ぬ状況で絶望しないのは、


俺は嫌いだからよぉ。


だから特別に、最悪の絶望を与えてやったんだ。


そしたらすぐに絶望に堕ちてくれた。


確か金髪は、


”そ…そんな…ハ…アハハ…あいつは、


もうやられていたのか?


死にたくない…死にたくない死にたくない死にたくない


俺は…あいつのために…生きなきゃ…いけない…”


って言ってる所に、俺がトドメを


刺してあげたんだよ〜♪」


ヨエダスは、ナイガダスの最後を聞き、かなりのショックを受けて思わず持っていた剣を落とす。


ヨエダス「う…嘘…だろ…?」


銀髪「君も絶望に堕ちてくれて、


ありがとうございます。」


そう言い小刀をヨエダスの首に向かって振る。




その状況になる前の私は、


紫髪と戦闘を繰り広げてました。


技量や魔法は私の方が上で、


紫髪に圧倒的な差をつけていました。


紫髪「くっ…いくらなんでも強すぎる…さすが王女様」


このまま行けば圧倒的に私が勝てる。


そう思い、ふとヨエダスの方向を見ると、


ヨエダスの首元に、小刀が数センチで


届きそうな所まで来ていました。


私は大声で「ヨエダス避けて!!」と言いましたが、


時すでに遅しで、一瞬目を閉じて開けた時には、


ヨエダスの首からは血が噴き出し倒れていきました。


その瞬間は全てがスローモーションに見え、


私はヨエダスに近づこうと走っているのに、


進んでいる感じが全くしないそんな感じがしました。


その時、背中から熱湯をかけられたような、


熱さを感じました。


そしたら次は前からも感じ、


自分の体が動かなくなりそのまま地面に倒れました。


倒れた瞬間に赤い海が出来た。


どうやら私は、斬られたようです。


私はここで死ぬんだ…最愛の人を守れずに…


…ヨエダス…ごめんなさい…


何度後悔しても後には戻れない。


最後にヨエダスの所に行きたくて、


手を伸ばして這いつくばるがその距離は遠く、


とうとう私は意識を失った。




ヨエダス「す……スイ…レ…ン…様…」


俺のせいで、動け、動けよ!!


早くスイレン様を…守らないといけないのに…




銀髪は、その光景を一通り見て邪悪な笑みを浮かべる。


銀髪「最後に良い絶望が見れたぜ!!」


紫髪は、少し冷や汗をかきながら銀髪に言う。


ヤスア「そうなんですか…?


まぁ、早く目的を済まそう。」


銀髪は、それに頷くとスイレンの宝石細工のピンク色の髪飾りを取った。


銀髪「これが、罪約ノ愛堕化ザイヤクノアイダカ。


早く戻るぞ。」


銀髪と紫髪が居なくなったあと、


ヨエダスは、なんとか自分を回復をしながら、


スイレンの元へ辿り着いた。


ヨエダス「スイレン様……心臓は…動いていない…


でも…絶対に…助けます……」


そう言うとヨエダスは、自分の心臓に剣を突き刺し


抜いて血を周りにばら撒くと、魔法を唱える。


ヨエダス「大光七咲 .幽玄神 .混型。


オオミツナナサキ.ユウゲンシン.コンケイ」


”スイレン様あなただけでも、生きてください”


ここまで見て下さりありがとうございます!!

天災のライアスのチャンネルで、

ゆっくりの動画バージョンがあるので

映像で見たい方はぜひ!1部小説の話とは違います。

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