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第十五話『ざまあ系悪役の復讐を止めるにはどうすればいいのか』

美久「それで・・・話したいことってなんですか?」

ヴェン「・・・昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました」

3人「っ!?」

ヴェン「おじいさんは山へ芝刈りにおばあさんは川へ洗濯にいきました、」

いきなり何の話をしてんの・・・!?

ヴェン「おばあさんが川で洗濯をしてると・・・この後に続く言葉は?はいせーの」

美久「えっ・・・川から大きな桃がどんぶらこ・・・?」

ユージン「川から大きな桃が流れてきた・・・?」

デルタ「川上からでかい桃が流れる・・・?」

ヴェン「続きを知ってるということは気づいたようだね」

美久「ユージンさんが転生したってのは知ってたけど・・・まさか・・・?」

ヴェン「そう、私も君達と同じ転生したんだ」

デルタ「ヴェンジャンス・・・あんたもか」

ユージン「それで明かした理由は何だっていうんだい?」

ヴェン「《堕ちた英雄》をああして眠らせてるのにはもう一つ理由があってね」

美久「確か・・・『報復を防ぐ』でしたっけ?」

ヴェン「そもそも《堕ちた英雄》のしてきたこと・・・君達も前世で見たこと無いかい?」

ユージン「『追放もの』の悪徳勇者・・・だろ?」

美久「・・・あー!」

主人公がパーティから追放宣言を出されて、クビになる漫画とかにいる追い出す輩の・・・!んでその後クビにしたパーティが没落して復讐に走るっていうあれね・・・

ヴェン「私はその逆をやったんだ、《堕ちた英雄》は追放した者達によって失脚し、そして復讐をする・・・それを事前に防いだという訳だ」

美久「なるほど・・・」

デルタ「読めたぞ、魔族の連中の目的はそんなどん底に陥ってる英雄達に誘いをかけ、戦力にするつもりか」

ヴェン「ご名答、あんな具合に赤ちゃんにしたのも第三者が力を与えないようにする為でもある」

ユージン「帝都でいじめっ子を攫った理由も予想がつくな」

ヴェン「じゃ、まとめを分かりやすくフリップで」

美久「はい?」

私の戸惑いをよそにヴェンが木の板を出した。

------------

ざまぁ系悪徳勇者、返り討ちにされて何もかも失ってどん底に陥る

復讐をしようと企てる

そうなるとヤバいので回収して夢を見させていった。

だけども魔族の連中が回収する前に手駒にしようと企ててる。

------------

ヴェン「ということだ・・・いずれにせよ、我々の力及ばず回収できなかった者もいる・・・」

ユージン「魔族側に寝かえった《堕ちた英雄》が現るかもしれないって事か」

ヴェン「その通りだ、だからその時が来るまで備えてほしい」

美久「じゃあ・・・なんで私達を?」

ヴェン「こっち世界の人々に『異世界小説』だの『ざまぁ系小説』だのんな話聞かれてもちんぷんかんぷんになるからねぇ」

美久「あー・・・」

ヴェン「では、よろしく頼んだよ」


ベルナ「ユーちゃんなんの話だったの?」

ユージン「いや別になんてことはない話だったよ」

ベルナ「そう?」

美久「そっちはなにをしてたの?」

ライオス「あの人がディズロを赤ん坊にしてあの球体に入れて寝かしてるようだよ」

ライオスさんの向いてる方向にはまさにお母さんといったような女性がいた。

金髪のロングヘアーで優しそうな雰囲気で赤ちゃんを抱いてる。

ママみがある人「おやすみなさい・・・楽しい夢を・・・」

赤ちゃん「ふぇぇ・・・」

たぶん赤ちゃんになってるディズロはうとうとと眠そうにしていき、球体の中でスゥ・・・と眠りに入った。

美久「えっと・・・どなた?」

ママみがある人「あら、初めまして、わたくしは『リディアルシェ』、ヴェンジャンスの妻よ、リディアって呼んでね、ミクさん、ユージンさん、デルタさん」

美久「あっどうも・・・」

デルタ「ん」

ユージン「あーうん、こちらこそ」

リディア・・・いやもうさん付けで呼べるような資格な感じがするからリディアさんって呼ぼう。

私達に微笑んでいった。

リディア「これからもうちの人や部下の皆をよろしくねぇ」

美久「はっはいっ!」

リディア「あっそうそう、私は自在に体型を変えられるスキルがあるけどよかったらシミとか身体の不調とか治してあげよっか?」

ライオス「なるほど、そのスキルで《堕ちた英雄》を赤ん坊に変えたって事か」

リディア「ええそうよ」

リディアさんはすやすやと眠ってる赤ちゃんディズロが入ってる球体に手を当てる。

リディア「みんな元々はこうした赤ちゃんのように何の穢れもなかったはずなのに家庭や環境で悪い子になっちゃうなんて・・・皮肉なものね・・・」

ユージン「そうでもない奴もいるだろ・・・」

あっ・・・ユージンさん多分頭に雲の吹き出しが出て該当する人の顔を思い浮かんでる・・・

デルタ「それで見返りにこれからも《堕ちた英雄》を渡してくれと」

リディア「あーいやいや、別に恩を着せようとかそんな事は考えてないよぉ、ただ皆が喜んでくれるのが嬉しいからやってあげてるだけ」

アリッサ「でっでは・・・是非ともっ」

ユージン「そんなら近視直して」

デルタ「俺も少々腰と肩がな・・・」

リディア「はいはーい」

そんなこんなで私達にリディアさんのスキルでシミとかを治して貰った。

*****

その後私達は町へと帰っていって今後の事を話し合った。

美久「ということで魔族の人が《堕ちた英雄》を回収してるって訳で・・・」

ライオス「なるほどな・・・まぁでもいずれお偉いさんの指示があるだろうね」

アリッサ「そうね、その時が来るまで鍛錬や情報収集をしないと」

ルカ「はい、そうですね」


それからも魔族が《堕ちた英雄》を回収していったりヴェンさんの一味が阻止っていうか返り討ちにしたりしてるって情報を聞いては私達は鍛錬や情報収集をしていった。

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