SS 第二回ネームド会議
※推奨読了話数69話までくらい。
※このSSにはメタ発言があります。また実際の本編では、この会議は行われていません。もしも名付けたモンスターたちが会議をしていたら? というお遊びになります。
レフの名前はレフ! グレイウルフからグレネスレーヴェに進化した、この作品のヒロインよ!(自称)
今回、第二回ネームド会議を開くことにしたわ! そのメンバーを、さっそく紹介するわね!
まずはホブゴブリンからエリートゴブリンに進化した、ホブンよ!
「まタ、この会議ヲ開催したのカ……」
進化してもなぜか、言葉が少しカタコトよ! 訳が分からないわ!
続いては新規メンバー! ジャイアントバットのサンよ!
「ぼ、僕が参加してもいいのでしょうか? ありがとうございます」
素直で良いやつよ。性別は不明だわ。肉体的な性別はあるけど、メタ的な理由で性別は不明になったの! 今は気にしなくてもいいわ!
そして最後に紹介するのは、グリーンキャタピラーのジョンよ!
こいつは主が名付けた訳じゃないけど、忠誠心があるから特別に呼んだわ!
「お、オイラはジョンッス! 大恩のあるボスには、忠誠を誓うッス!」
多分主のことを、少し信仰しているみたい。オスで男色じゃないから、見逃すことにしたわ!
主のために、誠心誠意尽くしなさい! ふふんっ!
そう言う訳でこのレフを含めた四体が、今回の会議のメンバーね!
「それじゃあ、第二回ネームド会議を始めるわ! 今回の議題はズバリ、オブール杯の二次予選についてよ!
オブール杯は、主も楽しみにしている大会だわ。だから、レフたちは主のために頑張る必要があるのよ!」
どんな敵が出てきても、レフが倒しちゃうんだからっ!
「大会カ。実ニ、楽しみダ」
ホブンは強敵と戦えるかもしれないと、今から妄想しているみたい。けど、サンとジョンの反応は、少しだけ違ったわ。
「僕、出番があるでしょうか? 何となくですが、僕は大会どころか、しばらく出番が無い気がします。それどころか、色々とアイデンティティが変えられてしまう気が……」
「オイラも、出番は無さそうッスね。所詮オイラは、グリーンキャタピラーッスから……」
どうやらこの二体は、大会にそもそも出られないと考えているみたい。
まあFランクとEランクじゃ、難しいわね。
でも、そんな辛気臭い雰囲気を出さないでほしいわ!
「なによもうっ! それならカードの中から、レフたちを応援しなさい! そしていつの日か進化して、主の役に立つのよ!」
レフは同じネームドを見捨てたりしないわ! それになんでか今後、主にまとわりつくメスが増える予感がするの! だから今のうちに、レフの陣営を作るべきだわ!
そう思って、レフはサンとジョンを励ましてあげた。
「わ、分かりました! 僕、カードの中で応援してますね! 第四章の終わりくらいまで!」
「じゃあオイラも応援してるっす! 姐さん、頑張るッス! もちろん、ホブンの兄貴も頑張ってくださいッス!」
すると二体は、気持ちを切り替えて応援してくれたわ。
流石はレフ、仲間の気持ちがよく分かっているわね! ふふんっ!
「ありがとウ。全力デ、戦ってくル!」
「レフが活躍するのは、最初から決まっているわ! 安心して、応援しなさい!」
そう言ってレフとホブンは、大会へのやる気をみなぎらせたわ。
にしてもさっきから、サンのメタ発言が酷いわね! ここはちょっと本編と切り離された特別な空間だけど、少しは自重してほしいわ!
けどまあ、サンの気持ちも理解できるから、少しは大目に見てあげる。
実際サンは、ソイルワームの巣穴以降、影が薄くなるのよね……。
おっと、危ないわ。私もメタの波に飲まれるところだった。
このSSは69話まで読んだ人を対象にしているの! だから、先の展開をほのめかすのはマナー違反だわ!
でも待って、このSSは今回本編の最新話に移動しているわ。じゃあ、これくらいのネタバレは問題ないわね!
レフはそういうの、よく分かっているんだからっ!
「それデ、他ニ議題ハないのカ?」
「無いわ! それにもう文字数的に無理よ! だってこれ、文字数範囲を決めているSSだもの!」
「レフ、お前ガ一番、メタ発言ヲしているゾ……」
「えぇ? レフわかんにゃーい!」
「キャラの質を下げる事モ、やめなさイ」
もう! ちょっと先に主の配下になったからって、ホブンはいつもうるさいわね! そんなこと、レフだってわかっているもん!
「僕の性別、どっちになると思う?」
「オイラとしては、かわいいメスでボインちゃんになってくれると、嬉しいッス!」
「僕、無性のままでいいかも……」
あぁ! またメタ発言をし始めたわ! もうこれ以上は危ないわね! 第二回ネームド会議はもうおしまいよ!
それじゃあ第三回の時に、また会いましょうね! ばいばい!




