表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~  作者: 乃神レンガ
第九章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

372/491

SS 第一回ネームド会議

 ※推奨読了話数046話までくらい。


 ※このSSはメタ発言があります。また実際の本編では、この会議は行われていません。もしも名付けたモンスターたちが会議をしていたら? というお遊びになります。

 レフの名前はレフ! この作品のヒロインよ!(自称)


 主に名付けてもらったの! いいでしょ! ふふんっ!


 それでコイツはホブン。レフより先に主に仕えていたみたいだけど、関係ないわ!


 だって主は、レフのお腹が大好きなんですものっ!


 毎晩レフのお腹を、枕にしているわ!


 けど、宿屋という場所ではあまり出してくれないの! まったくもうっ!


 それはそうと、最近ノブモ村という場所で活躍したわ!


 主とレフのコンビネーションは、最強よ!


 でも、あのジャイアントボアとかいう奴は最悪ね!


 レフの牙が、全く効かないんだもの!


 もっと主の役に立ちたかったのに……もっと強くなりたいわ!


(たず)ねるガ、これハ会議ではなかったのカ?」


 するとホブンが唐突に、そう言ってきたわ。

 

「あっ! そうだわ、会議よ!」

「それデ、議題の内容ハ?」

「もちろん、レフがどうすればもっと強くなれるかよ!」

「……帰ってモ、いいカ?」

「だ、だめよ! 次の機会が何時になるか分からないじゃない!」


 このよく分からない空間が、またできるとも限らない。


 だからレフは、主のために強くなる方法を考えなきゃならないの!


「強くなるにハ……」

「強くなるには?」

「主にどうにカ、してもらうしかなイ」

「うぅうっ。そ、そうだけどぉ!」


 レフだって、本当は分かっている。


 強くなるには、主に何かしてもらうしかない。


「けど、主に強くしてほしいなんて、どうやって頼めばいいのよ! 名前を貰えたけど、レフはただのグレイウルフだもんっ! ホブンとは違うのよ!」


 思わず、そんな言葉をぶつけてしまう。


 ホブンだって、こればっかりはどうしようもないのに。


 けど、ホブンの次の一言が、レフの心を動かしたわ。


「……主ニ気に入られればいイ。愛嬌ヲ振りまけバ、可愛がられルかもしれなイ」

「……そ、それよ! 可愛いレフが愛嬌を振りまけば、主もイチコロだわっ! す、少し恥ずかしいけど、少しずつ試してみる!」


 そうすればいつか、カードに戻らずにずっと、主の隣にいられるようになるかもしれない!


 希望が見えてきたわ!


「頑張れバ、ペット枠になれるだろウ」

「ヒロイン枠だもんっ!」

「……そうカ」

「そうよ」


 何よペット枠って、レフはヒロインだもんっ!


 だってこの作品には、美少女は出てこないでしょ? あっ、前に美女が出てきたけど、結局は退場しちゃったわね。


 つまり今ヒロインは、このレフだけよ! そう、主とレフの、純愛ものなの!


「なア、グレイウルフにヒロインハ、流石ニ無理だと思うゾ」

「い、いつか美少女になるもんっ!」

「……そうカ」

「あっ! 無理だと思っているでしょ! それでもレフは諦めないわ!」

「わかっタ。応援していル」

「それでいいのよ」


 でも、どうすれば美少女になれるのかしら? 勢いで言ったけど、本当は自信なんてない。


 主に心から愛してもらえれば、人になれるのかな? けれども、やっぱりこの想いは心に留めておく。


 だってレフは、主とつり合うほど強くないもの。だから、レフはもっと強くなりたい。


「なア、俺からモ、一ついいカ?」

「なによ?」

「どうすれバ、またあのようナ熱い戦いガ、できるだろうカ」

「あのような?」

「ジャイアントボアとノ、戦いダ」

「それは、主次第よ」

「やはリ、そうカ」


 レフが勝てなかったあのジャイアントボアに、ホブンは勝ったみたい。


 なんだか、悔しいわ。ホブンは、現状のライバルね。


 まあホブンはたぶんオスだし、ヒロインとしてのライバルにはならないわね。


 それにそっちのライバルは、あのウサギどもよ!


 主の掛け布団代わりになっているからって、調子に乗らないことね!


 量より質よ!


 レフのお腹の方が、気持ちいいに決まっているわ! ふんっ!


 あとは、ホワイトキングダイルという奴ね。主のモンスターの中で、一番強い。


 けど、性格は最悪よ。傲慢が過ぎるわ! ちゃんと主の言うことを聞きなさいよね!


 レフが強くなったら、わからせてやるわっ!


「なア、会議ハ、これで終わりカ?」

「そうね。とりあえずは終わりね。また何かあれば、会議を開くわよ!」

「承知しタ」


 この謎の空間も、何となくまた発生する気がするわ。


「それはそうと、何でホブンは言葉がたどたどしいのよ?」

「さア?」

※本日二話目は、10分後に更新されます。明日以降のSSも同様です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ