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倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~  作者: 乃神レンガ
第八章

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SS ベックの追想

 このSSは、カクヨムにて300話目を突破した記念に投稿したのものになります。


 またこのSSは、カクヨムのサポーター様向けに普段投稿しているものでもあります。


 加えてSSは7本あります。

 そして本日の投稿は、このSSまでになります。


 ※推奨読了話数9話くらい。


 Q.ベックって誰?

 A.ジンが最初にこの世界へと転移したダンジョンで、初めて出会った冒険者の現地人。ある意味最初の友人であり、初めてカードを譲渡した相手でもある。ベックの仲間には、ブンとタールがいる。


 俺の名前はベック。キョウヘンの村で冒険者をしている。


 仲間は同じ故郷からの幼馴染である、ブンとタールだ。


 この三人で、冒険者として日々やっている。


 元々俺ら三人は、農家の次男や三男だ。


 なので跡継ぎになれない俺たちのその後など、限られている。


 だから俺たちは思い切って、冒険者になることを決めた。


 まあ三人とも、十歳の時に戦闘系スキルを授かったという事が大きい。


 俺は剣適性、盾適性、気絶耐性(小)を授かった。

 

 三つ授かったというのは、珍しい方だ。


 大抵一つか二つなので、これは少し鼻が高かった。


 加えて適性スキルが二つもあり、剣と盾でバランスも良い。


 俺が冒険者になることは、もはや運命なのだろう。


 両親は村の自警団に入れと言っていたが、俺はごめんだった。


 またこの村で冒険者として活動をすれば、あれこれ面倒なことになる。


 無料でやってくれなど、普通に言われそうだ。それに冒険者になる事に否定的な両親が近くにいるので、たまったものではない。


 なので俺たちは、故郷を出てキョウヘンの村に移った。


 最初は街に行こうかとも思ったけど、実力と装備を整えてからと決めている。


 理由は、似たように村を出て失敗した出戻りの話を聞いたからだ。


 街は物価が異常に高く、依頼も俺たちレベルじゃ碌なものが無い。


 そしてあっても取り合いになり、取れなければドブさらいばかりをすることになる。


 戻ってきた元冒険者の男は、よく周囲にそう言っていた。


 なので俺たちは、コツコツと村から頑張ることにしたのだ。


 またキョウヘンの村は、俺たちの村の規模とあまり変わらない。

 

 周囲にはゴブリンやホーンラビットが数多くおり、たまにグレイウルフが現れる。


 グレイウルフは何とか倒せるが、油断ができない相手だ。


 それとお金を貯めて一度街を見に行った時、グレイウルフを連れている冒険者を見かけた。


 どうやらテイマーと呼ばれているらしく、モンスターを使役することができるらしい。


 グレイウルフは賢く鼻が利くので、とても羨ましかったのを覚えている。


 そうして活動しているキョウヘン村に戻ってからは、日々ホーンラビットを主に狩っていた。


 他にはその合間に、薬草を摘んでいる。


 ゴブリンは倒しても余り旨味が無いので、なるべく戦闘は避けていた。


 無理に戦うと、武器を消耗してしまう。


 武器の修理費は高く、新しく買うことになれば一気に貧しくなる。


 なので、考えて戦わないといけない。これは、冒険者になってから学んだことだ。


 そしてそんなある日、キョウヘンの村の近くにダンジョンが現れた。


 最初は村中で騒ぎになり、俺たちも興奮を隠せなかった。


 なぜならダンジョンによって村が栄える話を、よく聞くからだ。


 けれども少しして、現実を知ることになる。


 現れたダンジョンは、資源がなくゴブリンしか出ないものだった。


 ボスを倒せばお宝が手に入るが、割に合わないらしい。


 俺たちも何度か挑んだけど、若干赤字になることが何度かあった。


 だけどダンジョンの踏破は、冒険者にとって一つの目標だ。


 なので俺たちは、このダンジョンを踏破したら次に進むことを決めた。


 普段は森で稼ぎつつ、余裕ができたらダンジョンに挑む。


 けどそんな日々を繰り返していたある日、俺たちは運命的な出会いを果たす。


 最初はゴブリンに襲われていると思って助けたけど、それは違った。


 どうやら特殊なスキルによって、使役していたゴブリンとのこと。


 またジンと名乗ったその人は、とても綺麗な顔をしていた。


 実は一目ぼれしてしまったけど、男だと分かって落ち込んだのは秘密だ。


 そしてそのジンさんと出会った事で、俺たちの人生は大きく変わることになる。

 

 まさか俺がグレイウルフを手にするなんて、夢にも思っていなかった。


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