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詩全集

シワが寄ったあなたの隣で、頁を刻みながら字数に浸りたい

作者: 那須茄子

あなただけの

純文学小説を

この手でせめて

書きとらせて


季節とともに過ぎてく

時間ともに重ねてく

重厚な一冊


目次(じんせい)なんて

結局は響きのいい洒落た言葉


捲り返す度に

何章にも区切った

話を添えて

進めていけばいいさ


いくつもの手垢で汚れた跡を

そっと新たにまた

なぞる度に


価値をつけたら

投げ売るみたいで

嫌だから

このまま好きものを書き取らせて

ページを終うその時まで


あなただけの

純文学小説を

この手でせめて

書きとらせて


季節とともに過ぎてく

時間ともに重ねてく

重厚な一冊

 


シワが寄ったあなたの隣で



(ねんれい)を刻みながら字数(おもいで)に浸りたいの







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[一言] 得も言われぬエモい詩
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