私(カミラ)の事話します
私ことカミラ・レイチェル・モリガンが傲慢で我儘になったのには訳がある。
高位貴族である上に光魔法が使えるのだ。
悪役令嬢なのに?と思う人が多いだろうけどそうなのだ。ココがこの乙ゲーの売りだったのだ。
悪役令嬢が光魔法を使えてヒロインが皇太子をも凌ぐ魔法が使えるっていう逆パターン設定にしたみたい。意外性を重視したみたいよ?
よく分からんけど。
モリガン家は王家の降下先の1つで何代か事に高貴な方が輿入れされてくる。
王家は王家の威信のために魔力に優れた人を取り込み血脈を繋いできたの。
取り込み放題だから王家は優れた子が産まれる確率高いに決まってるよね〜。
基本魔力量や属性は血によって受け継がれるので、平民は簡単な生活魔法が使える人が殆どだけど稀に本当に稀に魔力量が高い子が産まれる。
なんと!その時も王家はその子を愛妾にして王家へと取り込む。徹底してるね!王家!
突然平民がそんな魔力量を保持する訳ないので先祖返りと言うヤツ。先祖返りの血を入れたら初代巫女様の血が現れるんじゃないかって僅かな期待から、男でも女でも愛妾として取り込んでる。執念半端ないね!王家!
初代巫女様の光魔法はそれはそれは凄かったみたい。そしてソレをどうしても王家へと体現したいのは教会の力を抑えたいため。ありがち〜。
そもそも光魔法と闇魔法を使える人はごくごく僅か。国に何十人かって位ごくごく僅かなの。
そして光魔法と闇魔法の使い手は血脈の関係から教会に所属してる。教会関係者しか居ないのが現状。それ故教会は王家と張れるだけの権力を有してるのよ。権力者たちにとって何処の国でも宗教問題、教会の権威は頭の痛い問題ってこと。
光魔法は教会関係者しか居ないという状況の中この私、カミラ・レイチェル・モリガンの爆誕。
王家の降下先の家の令嬢が光魔法が使える事がわかったんだよ!教会に取り込まれることがない王家筋の令嬢だよ!
王家は喜んだ。大喜びでそれはもう浮かれた。第1王子誕生の時と同じくらい喜んで国をあげて祝した。大砲まで打った・・・らしい。王族でもないのにこの入れ込み様。そりゃね〜悲願の達成だもんね。浮かれるよね。
そして生後1週間で私は第1王子のち皇太子のアレクの婚約者となったわけ。
せっせと降下させてきて良かったね。王様!
この国では子どもが生まれて7日目に祝福をうける。その時に血をほんの1滴特別な水に落とす。その時に属性によって色が変わる。血脈で受け継がれているので直ぐに属性がわかる。
属性と魔力が安定する7歳の頃にもう一度判定する。安定したら体現する属性もあるからね。
私は最初の祝福で目が開けられない程の光を出した・・・らしい。後日談だから盛られてるかもしれない可能性アリ。
その場で王サマが高らかに宣言なさった!らしい。私とアレクとの婚約を!
浮かれすぎだろ〜王サマ。
父の意思は?え?いいの?いいんかい!
よし。ここまでくればわかるよね?カミラが傲慢で我儘で叶えられない事なんて何もない人生が待ってるってことに。さもあらん。
あのまま私が前世を思い出さなかったら悲惨な結末がまっていた。アレクに執着して光の巫女の座に執着して万人の上に立つ事に執着して国を滅ぼそうとしたんだもの。え?光魔法で出来るの?と思ったそこのアナタ、甘いわよ。高度で過度の光を浴びせたらそれは有害でしかありません。
カミラは初代様の再来と言われる程の使い手、やれるしやるわ。
そこに至るまでのアレコレの詳細はまた今度にするね。
私のことを話したいからさ。
聞く所によるとこれを書かないとイラナイのか?となるらしいです。
ブックマーク、レビューどうぞ宜しくお願いします〜平身低頭。