転生までのあらすじ話します
その日は小学校からの親友凛々子と遊んでいた。
私達は社会人になってからもお互いに時間を調整をしてマメに会っていた。
その頃の私達の話題はもっぱら乙ゲーの1択だった。
私達はリアルに負けてゲームの中の攻略者を本気で好きになっていた。現実逃避とも言う人もいるけど、2次元だ2.5次元だと騒いでる人達と何も変わらない・・・と思う。
うん。
夕方になり居酒屋に移動して2人で何処まで攻略したか、今後どう攻略するか、隠しキャラ開放ルートの話で有意義な情報交換と言う名の飲み会をしていた。
実に楽しい時間だった。
居酒屋を出てほろ酔い気分でこのゲームの攻略対象全員を狙うか、1点集中型で何度も悶えるかで激論を交わしつつ駅に向かっていた。
私達はプレイヤーなので当然ヒロインだ。
凛々子が
「ヒロインだぞ!選ぶ権利がある!だから逆ハーやってやるぜ!」
と高らかに宣言するのを聞きつつ、「んだんだおりゅも〜」と賛成の意を唱え、肩を組みゲラゲラ笑いつつ横断歩道を渡っていた。
青信号だった。
私達は交通ルールを守って横断していたが、左折する車が歩行者優先を厳守せずアクセルをふかした結果。
私は死んだ。
死んだと思う。
乙ゲーの世界で生きているんだから死んでるんだと思う。
パラレルワールドなら何処かで現世の自分が生きているはずだけど、今話してる私は乙ゲーの中で生きてる。
死んでるな。
私。
何故か私は悪女の執着のカミラになってこの世界で生きている。
最後にゲラゲラ笑って話していたあの乙ゲーの悪女の執着の悪役令嬢のカミラに転生してる。
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ウチらヒロインじゃねーのかっ
なんでやねん!