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明るい夜もあれば暗い朝もある

作者: やきにくかるび

部屋の明かりは薄く、厚みが無い。


暗い部屋の中でビールを流し込む。


塾での仕事は、相当しんどい。


高校生との会話、保護者との闘い。


敗戦ばかりの会話は心が…擦り減っていく。


30歳の私には武器が無い。


転職も前途多難。


毎回心が沈む。


Youtubeだけが何もかも忘れられる。


休日も闇に覆われた部屋で目が閉じるのを待つ。


負けた気持ちが毎日続く。


月の明るさが嫌いなわけじゃない。


光が嫌いなわけじゃない。


先に進むのが怖いだけ。


今日は満月。


ビールで喉元を潤すには最高の日。


少ない枝豆とともに喉元を潤す。


輝かしい毎日を進む人が羨ましい。


その気持ちはある。


負けない。


でも足はいつも通り震えている。


負けない。


毎日勉強して先に進む準備をする。


富士山に登るには訓練も必要だ。


精神統一だけでなく、物品も必要だ。


でも毎日の食糧ぐらいに少ない口座の数字。


そのせいで目の前が真っ直ぐ見れない。


目の前には缶だけが並ぶからかもしれない。


少しの間、綺麗に寝かせてくれ。


一人の部屋でいい。


あと数年は一人の部屋でいい。


解けない知恵の輪をペンチを使って壊したくはない。


ただ、一個ずつ外したいだけ。

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