番外編02『ユラ神国に伝わる神話』
番外編は、それぞれ独立した掌編や短編となります。
太古の昔。大気はマナに溢れ、人々は魔力を持ち、魔法を使った生活を送っていた。
極限まで発展した魔法文明は、善きにしろ悪しきにしろ強大な力を持っており、人々は自分達こそが世界を統べる存在だと思い上がっていた。
世界は千年の平安を保っていたが、あるとき、二つの大国が戦いを始めた。
戦争は次第に規模を増し、凄惨な破壊力を持つ大魔法の大量使用によって、地球のマナは枯渇し、人類は滅亡の危機に陥った。
最高神はたいそう嘆き、怒り、人々から残らず魔力を取り上げた。
長く続いた戦争は終わったが、魔法に頼った生活をしていた人々は途方に暮れた。
既に、魔法が無ければ文明を維持できない体制になっていたのだから。
世界の荒廃を見た最高神は、創造の神ユラを人々に遣わした。
ユラ神は、魔法に拠らない方法で生活する術を人々に教え、人々は新たな糧を得て再度の繁栄を迎えるようになった。
それから数千年、過去の災厄とユラ神への御恩を忘れないために、ユラ神殿は存在するのである。
※ただし、数千年以上前にそのような超古代文明があったという考古学的な発見は一切無く、神話はあくまで神話であり、史実ではないというのが、歴史学者の一般認識。
※あくまで神話、伝説です。
※あくまで神話、伝説です。
大事な事なので二回書きました。




