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魔導石収集(0)
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雫が上手さんを連れて面談に行った後、ほかのみんなも会議や授業に行った。
「行ってらっしゃーい。」
「行ってきます。」
私がこうやって声をかけるとみんなが笑い返してくれる。
私はこれが大好き。
「まだ眠いなあ。」
私が時計を見ると、短い針が9のところ長い針が6のところにあった。
「もう少し寝ようっと。」
私は雫が貸してくれたクッションを持って、真ん中のお布団のスペースに向かう。
今日も上手さんが新しいお布団のシーツとタオルケットに変えてくれている。
「気持ちいい。」
私はお布団に寝転がってクッションをぎゅうっとしたまま天井を見上げた。
「綺麗だよねえ。」
この時間は部屋の窓から差し込んでくるお日様の光が天井に反射してきらきらと光っている。
私はそれを見ながら、すうっとやってきた二度寝の波に身をゆだねた。
これが私にとっての最高の幸せだ。




