レークと雫の三者面談(4)
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雅は教室を出て廊下の端に向かった。
(あまり首を突っ込まない方がいいが、せっかくできた気の置けない友人のためだ。)
雅は廊下の端にある窓から外を見た。
(今日の3時間目舞薔薇先生は空きコマだ。それにあの服装とメークから考えるに3時間目に何かあるのだろう。1時間目の前に会った時よりメークがしっかりされていた。もし俺の勘があっていれば舞薔薇先生はレークと面談をする。そして、そこに呼び出されるのはレークだけではない。)
雅が唱えた。
「視覚魔法、車道。」
雅の身体が見えなくなり、当面人間同然の姿になった。
(舞薔薇先生が面談をしようとしている3人目を見つけないと。たぶん、レークが所属しているグループのリーダーだ。なら、彼女の顔は知っている。)
雅が透明人間になった状態で唱えた。
「エスパー魔法、ファインディング。」
雅が脳の中で雫の顔を思い浮かべる。
(当たりか。)
雅は開いている窓からぱっと飛び出し、フェザー度を広げた。
雫は魔道良の方から高等部の正門の方へ歩いていた。
正門の内側で舞薔薇先生が立っていた。
(急がないと、先生の方が先に木漏れ日さんに気づいてしまう。)
雅はスピードを上げた。




