朝起きたらありませんでした
ある朝、目が覚めると事件は起きていた。あるはずの物が無くなっていたのだ。そう、俺にあるべきはずのものが俺には備わってなく…つまり…
「ち〇こがねぇぇ…!!」
という事態に陥っていたのだ。俺は急いで自分の部屋を出て洗面台に向かう。
俺の部屋は2階の隅っこにあり、ちょうど真下に洗面台とお風呂場が一緒になっている。そして、その洗面台の鏡を見た瞬間に俺の口はあんぐりと空いた。そこには、童顔だが整った顔立ちで黒く長い髪を綺麗にそろえた美少女が写っていたのだ。
「なんじゃこりゃゃゃぁぁぁ!!!!」
俺が、そう叫んだ瞬間天井が発光したと思ったらそこには、光の穴が空いていた。俺は何となくその穴を凝視しているとその穴からくるくると回転しながら人の足がゆっくりと降りてくる。
そして、その足が太ももに差し掛かった瞬間に白い例の布が見えて少し自分の置かれた事態を忘れ感謝してしまったのは内緒だ。
それは、そうと穴から金髪碧眼のわがままボディ(性的な意味で)の美少女が現れた。多分今日俺はこの後どんな事が起ころうと驚かない自信がある。などと考えていたら目の前の美少女がいきなり話し出した。
「突然すいません。私は、天界から来ました。天使のハミエルと言います。あ、よくハニエル先輩と間違われるんですけど私は、名前が知られてないしょぼい天使です。それで、突然何ですが安達ありかさんあなたは、今日から、魔法少女になってもらいます。」
う、うーん何なのだろ。しかしここで俺も何か発言しておかなければ
「あのさ、これって俺が今女になってるのと関係あるの?」
我ながら、こんなことしか聞けない自分が情けない。
「はい。ありかさんはなんと呪われました。魔界の魔王になんか気に入られたっぽくて女体化になる魔法を魔界から掛けたみたいなんです。そして、ありかさんを迎えにこの町に使いを送るみたいです。でそのついでにこの世界も征服しようとしてるみたいです。」
「いや、そんないきなり呪われたとか言われても、そもそも魔王となんな出会っとことねぇーし。しかも、世界征服を俺を連れ帰るついでにやっちゃっていいの?」
「はいぃ。お気の毒なんですがそういうことになっちゃいます。けれど、そのありかさんの呪いは女体化すると同時におよそ人間の10倍以上の身体能力や魔法が使えるようになったりといろいろと特典があります。それを逆に利用して悪魔達を返り討ちにし、最後に魔王を倒してその呪いを解いてしまえばいいんです。」
この時の、俺はおそらくなんとも言えない微妙な顔になっていた事だろう。
「そんな、簡単に言うけどそれって大丈夫なの?そもそも魔王を倒すまで俺の生活はどうしたら良いんだよ。」
「私たち天使は戦闘は出来ないですが他の面でサポートをさせてもらいます。まず、これをどうぞ。」
と満面の笑みで言うと俺にチョーカーを渡してくる。
「これが、肌に触れている間は魔法の効力が無くなります。つまり、これを着用している時は男の体に戻れます。学校生活や私生活、悪魔との戦いのサポートなどお役に立てるように頑張ります。一緒に頑張りましょう。」
こうして、俺の少し退屈なけれど平和で気に入っていた生活は終わりを遂げてハチャメチャな毎日がやって来たのだった。
ぼちぼち書いていこうと思います。
よろしくお願いします。