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第二話

 

学校に向かって歩きながら辺りを見てみる。ニュースで事件があったとは思えない平和さである。



途中何処にも寄り道をせずに歩けば大体十五分程で学校に着く。スマートフォンを見れば七時55分のようだ、たしか教室に8時半までに着いていたら良いはずなので時間はタップリある。


校門を潜ると一本の見事な桜が目に飛びこんで来る、私立校らしい近代的な形をした校舎。それに学校何処からでも見えるであろう時計台も何処か近未来を感じさせるデザインだ。


 『すげぇ校舎だな、地元の中学校とは大違いだわ』


確かにシュウジの言う通りだ、地元の中学校は未だに木造建築だったのでとても新鮮である。


 玄関に向かうとすでに数人の生徒がいるようだ、クラス分けを確認しているのだろうか大きく張り出されたプリントを見ている。


自分も彼らに習って自分のクラスを確認する、どうやら一組ようだ。


下駄箱に靴をしまい学校指定のスリッパを履く、そして自分の教室に向かう。恐らくは先輩であろう生徒に挨拶しながら歩く。


 一年一組の教室に着いた、黒板に書いてある自分の席に座る。窓際の席だ、これだけでテンションが上がる。


しばらく時間を潰そうとしていると男子生徒が話しかけてきた。高校生にしては背が高い、百八十センチ後半だろう。


「やぁ、随分早く来たみたいだね」


 「それはお互い様だろう、まあ俺の場合はやることがあったから早めに来ただけだか」


男子生徒は机に手をつきなが聞いてくる、顔があ良いためか中々に様になっている。


 「へぇ、何か仕事でもあったのかい。まだ君も新入生だろうに」


「俺は新入生代表にえらばれてね、それで答辞を読まなくていけないから早めに打合せがあるんだよ」


 すると男子生徒は驚いたようで少しだけ目を見開きながら言った。


 「新入生代表って事はかなり頭が良いんだね」


 「そうだな、人一倍努力してきたからな」


 シュウジのせいで


 『おかげでな、お!か!げ!』


 「そう言えば名乗っていなかったね。僕は田村 優木、好きなように読んでね」


 「じゃあこちらも名乗らせてもらうな、俺の名前は二重 相多、お前の事は優木って呼ばせてもらうわ」


「うん勿論良いよ、なら僕も相多って呼ぶことにするよ」


 男子生徒、いや優木はそう言ってニコリと微笑んだ、きっと女子受けはかなり良いのだろう。


 それから時間になって職員室に向かうので優木に一言言ってから向かう。



 打合せが終わり教室に戻りホームルームを受ける、担任は若い女性のようだ。


担任の先生が教壇に立ち黒板に名前を書いた、そして少しだけ深呼吸をしてから自己紹介を始める。


「初めまして皆さん、私は担任の福村 茜と言います。教師として四年しか働いていません、なので失敗することは多いかも知れませんが一年間よろしくお願いします」


福村先生の挨拶が終わると教室に拍手が響いた、すると福村先生はセミロングの茶髪を恥ずかしそうに少しだけ弄った。


 挨拶が終わり簡単な確認が終わると入学式の説明をし体育館に向かう。


入学式は問題なく終わった、答辞は我ながら素晴らしい出来だった。


 教室でプリントの配布が終わると今日はそれで終わりのようだ、放課後は部活見学をしてもいいそうだ。



 今日は部活見学をしてから帰る事にしよう。



お読み頂きありがとうございました

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