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第一話

 初めての本格的な連載ですよろしくお願いいたします


 暗い、ただひたすらに暗い。

 

 恐らくはここは夢の中なのだろう、目の前になにかいる気がする。


 どうして――――お前が、――んだよ。


 何処からか声が聞こえる。とても聞き覚えのある声だ、誰だったか?



 きろよ、起きろよ、、『起きろつってんだよ!!!』




 酷く煩い声に頭を痛ませなが目を開ける。すると何時ものように代わり映えのない自分の部屋が目に飛びこんで来る。


 『俺様が起こしてやってんだからさっさとしろよ!』



 頭の中から何時ものように声が響く、住ませてやっているのだから静かにしてほしいものだ。


 『なにが煩いだ、お前が起こせって言ったんだろうがソウタ』



 コイツは頭の中(・・・・・)に居候しているシュウジである。コイツは自分の事を転生者だ、と言い張ってはいるが俺からしたらただの居候である。


 『居候じゃねーよ!クソっ、本当だったら今頃チーレムを築いて俺teeeしてたのにっ』


 真面目に煩いなお前、そもそもお前は俺の体を乗っ取ろうとしたんだろうが、結局未遂に終わったが。



 『お前の精神がチートだったのがイケねーんだろうが、何で転生者の俺が零歳児に負けんだよ!』



 お前が弱かっただけだろ(笑)



 『がぁぁぁぁぁぁクソうぜぇぇぇぇぇぇ!!!!』


 そんなことより今日は入学式だ、早く準備しなくては遅れてしまう。せっかく新入生代表に選ばれたのに遅れてしまったらもとも子もないない。


 

 自慢になるが俺は頭が良い、何せ生まれたときからシュウジに色々な事を教え込まれていたからだ。



 『そうだよ感謝しろよ』


 うざいなぁ。


 『それより着替えなくていいのか?もう七時だぞ』



 もうそんな時間だったのか、カーテンを開いて外をみてみると犬を散歩している男性やゴミ出しをしている女性が見える。



 ベッドから降りて軽く伸びをすると体至るところからパキパキと小気味良い音が聞こえる。



 クローゼットを開け中を物色する、あった。水川戸二区高校の制服である学ランを手に取る。少しだけクローゼットの匂いがする。



 手早く制服に着替えて鞄の中身を確認する、昨夜のうちに準備しておいたので問題ないようだ。



 部屋から出て静かに階段へ向かう、この時間だと看護婦である姉がまだ寝ているのである。夜勤明けに起こすと頗るめんどくさいのだ。



 ちなみに母と父はいない、水川戸二区高校に通うために家に住ませてもらっているのだ。



 リビングに入りソファーの上に鞄を置いてキッチンで朝御飯を用意する。意外に料理について詳しいシュウジに教え込まれたのだ。



 『意外は余計だ意外は!』



 適当にプレーンオムレツとウィンナーを焼いて皿にサニーレタスとプチトマトを盛り付ける、そこにオムレツとウィンナーを載せて完成だ。丁度食パンも焼き上がったようだ。



 コップに牛乳を注ぎリビングでニュースを観ながら朝食を済ませる。どうやら女子高生が数人行方不明になったそうだ。



 『怖いねぇ、しかもこれ近所じゃねぇか』


 まじか、ニュースをよく観てみると確かにこの辺の地域のようだ。



 『ソウタも気を付けろよ、大丈夫だと思うが物騒な事には変わりねぇからな』


 珍しくシュウジが心配している。デレ期かな?


 『そんな分けねぇよ、その体に何かあったら俺にも影響があんだからな!』



 まぁそんな事とは思っていたがツンデレだと思って無視する。



 『相変わらずだなお前、まあ本当に気を付けろよ』



 「俺がそこらのチンピラに負けるとでも思うか?」



敢えて声に出して言う、こう見えて運動はかなり得意だ。



 『いやそうだけどさ、気持ちの持ちようだ』



 シュウジと雑談しながら玄関に向かう、時間は七時四十分だ。

これなら歩いて行っても間に合う時間だ。



 俺は玄関を出て学校に向かって歩き出した。

此処まででお読み頂きありがとうございました。

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