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Phase:7

 『Dブロック第三試合はラズール&マシロ選手 VS ゲスヤン&ゴリゾー選手!』


『この試合の解説は、おなじみの、元第五惑星プラント代表、南沢弱士さんと、わたくし、ジャン・カポイラでお送り致します』

『ラズール選手達はこの試合が初試合との事ですので、大会常連のゲスヤンタッグにどう戦うかがポイントになりそうですね』


 ゲスヤンとゴリゾーのアバターは名前の通りな見た目だった、ゲスヤンはダップンダップンしたお腹とモヒカン、ゴリゾーは筋肉ダルマのモヒカン・・・なんかあそこだけ世紀末な雰囲気出てるな・・・


 「マシロ君、落ち着いていこう、試運転の時と同じように動ければ絶対勝てる」

「了解です、相手のマキナは・・・火力特化型ですかね」


 『ところで、南沢さん、ラズール選手とマシロ選手の機体は今までにみた事の無いタイプですが、一体どのような機体なんでしょうか』

『そうですねぇ、基礎的な部分はBMシリーズのようにも見えますが、BM型にはシールド用のアームは搭載されていませんからね、恐らくかなりの改修を施したのでしょう、良くみればシールドはライフルのような物と一体化されています、攻撃と防御、バランスの取れた機体に見えますね』

『しかし南沢さん、現状の動力炉では6枚のシールドを十全に動かすことは難しいのではないでしょうか』

『ええ、そのように思います、動力の切り替えを効率よく行うことが出来ればシールドの使用自体は出来ると思いますが、かなり余裕の無い戦いになりそうですね』


 おお、解説もなんか本格的だな、しかしまぁ・・・旧式動力炉だと6枚は厳しいよなぁ、これでガンビットまで出したりしたら結構な騒ぎになるかも・・・


 「マシロ君、ガンビットは温存していこう、切れる札は多いほうがいい、ライフルも一度に3発ぐらいが丁度良いだろう」

「解説の人の話だとそのぐらいに抑えておいたほうが良いかもですね」

「まぁ負けるくらいなら使っちゃったほうが良いと思うけど、そこは各自の判断でやればいいか」

「ですね、向こうの機体はBRシリーズみたいですし、シールド受けられる範囲内だと思います」


 解説のふたりがゲスヤンタッグの機体についても解説していたが、マシロ君の見立て通りあちらはBRシリーズだった、スラスターの性能を落とすことでライフルの火力を高めているようだ。まぁ中型のビームライフルまでならシールドで凌げる



『ではDブロック第三試合!始めさせていただきます!』



 互いに操作用のコクピットに乗り込む、マシロ君との通信回線は常時繋げておく、索敵情報などのデータは通信共有されるが声でのやり取りのほうが伝わりやすいこともある。


 試合開始までのカウントが表示される、緊張してきたか?いや、大丈夫、一人で戦ってるわけじゃないんだ、こっちにはマシロ君やベガ、アルタイルもいるんだ、大丈夫だ、勝てる!


 「マシロ君、勝とう」

「了解です」


     《BATTLE-START》


 カウントの表示が試合開始を知らせると共にマキナが試合用のフィールドに転送される、コクピットとのリンクはどうかな?


 「アルタイル、機体とのリンクは正常か?」

『問題なく行えています、センサーとカメラによる索敵を開始いたします』


 フィールドはかなり広い上に、各地にはデブリが設置されていてカメラでの索敵は難しい、

これはどっちかが囮になったほうが良いかもだな・・・


 「マシロ君、僕はとりあえず突っ込んでみるよ」

「了解です、僕の方は少し離れて着いていきますね・・・」




 『ラズール様、敵機体を発見致しました』

「こっちには気づいてるか?」

『そのようです、みたところカメラよりセンサーを重視しているようですね』


 それだとマシロ君は奇襲しづらいな、センサーで発見されてしまうのであれば奇襲の意味は無い


 「マシロ君、相手はセンサー感知タイプだ、奇襲は難しいかもしれない」

「了解しました、こちらも合流します」

「了解だ」


 こっちの役割はマシロ君が来るまで撃墜されないように立ち回ることか、まぁアルタイルの補助もあるし大丈夫だろう


 いや・・・、



 とりあえず牽制に相手方向に向けてビームを発射するが狙って撃っているわけではないので当然外れる、


回避運動中の機体を狙ってもう一発ライフルを発射、少し掠ったか・・・、


相手は危険と判断したのかスラスターを吹かして逃げていく・・・



 逃がさん!



 と追いかけるが闇雲に追っている訳ではない、こっちが全力でスラスターを吹かせばすぐに追いつけるしビームで追撃しまくってもいい、なぜ撃墜しないかと言えば、2対2のタッグマッチで1対1の状況になり不利を悟った場合逃げるのは・・・


「まぁ・・・・そうなるよなぁ」


 当然、味方の方向だ


『8時方向から砲撃です』

「了解!」


 一瞬だけ横にスラスターを吹かして砲撃を回避


「マシロ君!」

「捕捉出来ました!」


 後ろのヤツはマシロ君に任せよう、こっちは奥のヤツだ!


スラスターを吹かして一気に射程圏内まで追いつく、相手からのビームは横のスラスターを吹かして回避、

そのまますれ違いざまにゼロ距離でビームライフルを叩き込む!


敵機体は派手に爆発して装甲やパーツがあたりに飛び散る

 敵機体の残骸をみながらマシロ君に通信を送る


「こっちは片付けた、そっちは?」

「これで・・・終わりですッ!」




 遠目にもうひとつの爆発が見えると試合終了の表示がディスプレイに映る。


機体が会場に転送され、コクピットから降りると、解説のふたりが盛り上がっている、


『南沢さん、今回のラズール選手&マシロ選手の勝利、どうみますか?』

『ふたりともかなりの技術スキルを持っていますね、お互いによく連携を取って、自分のやるべきことをしっかりと見据えた落ち着いたプレイでした、機体性能もかなり高かったと思います』

『それだけの操作技術があった、と、言うことでしょうか』

『ええ、それもあると思います、カポイラさん、試合中のこのシーン、ご覧下さい、この後方からの砲撃に的確に反応しています、これは恐らく・・・』

『なるほど、しかし・・・』



 解説のふたりはリプレイで試合の振り返りをしている、

 

 「お、おい!テメェら!」

お、ゲスヤンが声をかけて来た、

「次にあったらこうはいかねぇからなぁ!おぼえてやがれぇ!」

「お!覚えてやがれー!・・・・・・ねぇ先輩これホントにやんなきゃダメだったんですか?」

「おいバカ!人前でそういう喋り方すんなって言ってんだろうが!」



 あぁ、ロールプレイか、いやまぁ最後のが無ければいい感じに小物臭が出てたと思うが・・・、


「伯父さん、勝ちましたね」


「あぁ、だがまだ初戦だ、目指すは優勝!」


書き溜め分はココまで!

一気に大放出したのでまた書き溜め作業に入ります_(:3」∠)_

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