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Phase:3

 「じゃあまずは動かしてみよっか」

「ですね、伯父さんのと僕のはタイプも違いますし、互いのマキナをみればいろいろとわかるかも知れませんし」


『『ラズール様(マシロ様)訓練場で戦闘用マキナの試験運転ということで宜しいですか?』』

「あぁ、そうだ」

「おねがいします」


 転送盤に乗ると白いコロッセオのような空間にでる、ここは主にマキナの試運転などに使われ、それ以外にも機械部品の稼動実験など(失敗して工房が吹き飛ぶとまずいから)もできるようになっている。


 コロッセオの入り口のほうにはエレベーターが付いており、工房で作ったマキナを運び込めるようになっている


 PXによる遠隔操作でふたりのマキナが目の前まで歩いて(片方は浮いて)きたのだが、う~ん、やっぱりコイツ・・・・・・


「「ダサい」」


 そう、ダサいのだ、ちなみに僕のマキナは重力下、それも地上戦闘用のマキナ、マシロ君のは宇宙空間戦闘用のマキナだったのだが、こっちのは丸い胴体に六つのぶっといクモ足のようなパーツがついて、うち四つが足で二つは・・・打撃用?なのかな、突起の付いたシールドのようなパーツが付いている、胴体前面のでっかいカメラアイがいかにも殴ってくださいと言わんばかりで、はっきり言って弱そう・・・


 マシロ君のほうはうちの外装ありのPXを巨大化させて、さらにごっついブースター?のようなものが4機ついたような形のもので、僕のよりは幾分マシだが、コイツらどうやって攻撃するんだ・・・


 「アルタイル、コイツらの武装について一通り説明してくれ」

『はい、ラズール様、まずは型番から説明させていただきます、ラズール様の戦闘用マキナはBS-067型といいまして、特徴は遠距離兵器を持たない代わりに厚めのシールドを持っていることですね、チームマッチにおけるタンク役として考案されましたが、一定以上の火力による攻撃や側面、背面からの攻撃に弱いために専ら狙撃手の護衛役として使用されていました、言わば肉壁ですね』


「おぉう、思ったよりひどいな、ってか067型ってことはかなり旧式になるのね」


『はい、現状BS型は208型までが一般公開されており、208型は六機のアームにより地上戦闘においては全面をカバーできるようになっております』


アルタイルは内蔵の小型ディスプレイにBS-208型の画像やスペックを表示するのだが・・・


 ダメだこりゃ、説明を聞いただけでも腐るほどの欠点がある、まずは上下からの攻撃が考慮されていない、空中からの狙撃や地雷などのトラップによる攻撃なんかされたら一瞬で堕とされるぞこれ・・・、それに067型と変わらず近距離攻撃シールドバッシュしかないのが致命的過ぎる、これは素体だけ参考にして別の機体に作り変えたほうが良さそうだな・・・、


「アルタイル、現状一般公開されていないのも含めるとBS型の最新機はどこまである?」


『はい、機体の開発自体は306型までされているようです』


 うん、やっぱり今のところBS型に未来は無いな、残念だがコイツは役に立つ部分だけ残して他は改造でもしないと使えないな、


 「じゃあベガ、僕のほうも説明してもらっていいかな」


 『畏まりました、マシロ様、こちらも型番から説明させて頂きます、マシロ様の戦闘用マキナはBM-108型と言います、武装はブースターユニットに搭載された小型ビームガンによる射撃、ブースターユニット自体を発射し、遠隔爆破させる自爆攻撃となります』


「うわぁ・・・、こっちは最新機になるとどこまでいってるのかな」


『はい、こちらのBM型ですが、一般公開されている範囲であれば208型が最新機となり、開発が確認されているのは401型までになります』


 マシロ君のほうは、現状でも結構使えそうだな、開発もBS型よりは進んでるみたいだし、でもまぁ自爆は結構痛いよなぁ、自爆って事は使うたびにブースター新しくしなきゃいけないのか・・・こっちも結構厳しいよなぁ、まぁ僕のよかマシだし、少しの改造でも十分実用範囲まで漕ぎ付けられるだろう。


 「マシロ君、これ僕のほうは殆ど取っ払って新しくするつもりなんだけど・・・」

「僕のほうも現時点で結構改修案が沸いてきてます」


 「そこで僕のほうから提案があるんだけど・・・」

「はい、なんですか?」

「マシロ君さえ良ければだけどタッグマッチを主戦場にしてやらないかなぁと思うんだ」

「確かに、一緒にプレイしてるんですから一緒に戦いたいですよね」

「チームマッチでも行けるは行けるだろうけど、連携の確認とかにはタッグのほうがいいと思うんだ」

「そうですね、あ、でも戦闘用マキナの種別違いますよね?そこはどうします?」

「こっちのヤツを宇宙戦闘用に改修するよ、現状では使い物にならないからかなり改造するつもりだけど」

「了解です、詳しい方針なんかは工房のほうでいろいろやってみながらが良さそうですね・・・ベガ?」

『はい、マシロ様』

「機体の方を工房に運んでおいてくれるかな」

『畏まりました』

「アルタイル、オレのも頼む」

『了解しました』




 結局この日は互いに機体の性能や動作の確認などをして過ごした、出来ることと出来ないことが判らないと改修のしようがないからなぁ大火力のビーム積んだけど出力不足で撃てませんじゃあ目も当てられない。






 でもまぁ・・・、なんだかメカニックっぽくなってきたなぁ!

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