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Phase:20

 「ねぇ!ちょっと!聞いてるの!?」


 「え?あぁうん聞いてる聞いてる」


 「ウソ!全然コッチ見てないじゃない!」


 

 

 大会優勝から2週間、ジェミナスの格納庫に隣接されている工房にて、一組の男女が言い争っている、いや、言い争っているというか、詰め寄られているというか・・・


 「あの・・・本当にすみません」


 「いやいや、気にしないでいいよ、いつもより賑やかで楽しいし」



 事の発端はマシロ君の入学式だったそうなのだが・・・




―――――――――――――――マシロ 視点―――――――――――――――




 入学式の式辞を聞かされるのはなんだか退屈だった、周りにはちらほらと船をこいでいる学生も見受けられる、


 僕は一応起きてはいるが、つまらないスピーチにも飽きてきた、


 早く終わらないかと待っていると、ふと視線を感じる。


 辺りを見渡すと視線の主は右前方、席の位置からして主席合格者の人らしい、気のせいかとも思ったのだが目が合った途端に眉間に皺が寄り、視線は益々強いものになった・・・


 う~ん、どこかで見かけたような気もするんだけど・・・、誰だったかな




 その後、主席の人の式辞や祝辞なども聞いていたのだが、その間も彼女の視線は殆ど僕のほうを向いていたように思う。


 

 入学式が終わり、その後は学校生活についての説明を受け、資料をもらい、解散、各自帰宅となった。


 


 のだが・・・、

 

 「あっ!ちょっとアンタ!待ちなさいよ!」


 いや、気のせい気のせい!僕じゃなーいーーボクジャナイー!


 「無視しないで!止まりなさいよ!聞いてんでしょ!ねぇ!」


 人違いだ、多分、ちょっと早足なのに声がだんだん近づいてきてるのも気のせいなはず!


 「ねぇっていってるでしょ!」


 ガシッ!と袖を摑まれる、あっやっぱり僕ですよね、


 「えっ、どうかしましたか?」


 「どうかしましたかじゃないわよ!待てって言ったのに何で無視したのよ!」


 「あっ僕に話しかけてたんですか気づきませんでした」


 「ウソ!絶対気づいてた!絶対無視してたでしょ!」


 「イヤイヤそんなことないです」


 「もう怒った!アンタちょっとコッチ来なさい!」


 「えっ!あっ!ちょっとまっ・・・」



 その後彼女(お向かいさんでした)の家に連行されたのだが・・・、


 「もっかい戦いなさい!」


 「へ?」


 「だからもっかい戦いなさい!」


 「???」


 結局彼女の話を纏めると、


 ・彼女はマキナティクスプレイヤーだった 


 ・彼女は大会決勝の相手だった


 ・負け方に納得がいかない!


 ・1対1で正々堂々勝負しろ!


 ということらしい、


 「あれ?でもなんで僕だってわかったの?」


 「だってアンタアバターの顔まんまじゃない!」


 「あぁ、そっか」


 「とにかく!1対1で勝負しなさい!」


 「うーん、じゃあとりあえずうちのホームに来てよ、伯父さんもいるし、話はそこで聞くから」


 


 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 とまぁ、その後成り行きで姉妹揃って(姉は火蓮というらしい)うちのプラントに来たらしい、


 マシロ君は絡まれつつも機体の整備や調整をしていて、火蓮ちゃんはそれが気に食わないらしく突っかかっているのだが、うんうん言うだけであまり相手にされていない。


 橙子ちゃんは火蓮ちゃんに連れてこられた様で、僕がいることは聞いていなかったらしく挙動不審気味になっていた、僕なんかやったかな・・・。

 

 橙子ちゃんは火蓮ちゃんと二人でプレイしていて、火蓮ちゃんは機体設計担当、橙子ちゃんが開発担当らしく、橙子ちゃんの目線は工房内のあちこちをせわしなく彷徨っている。


 確かに他のプレイヤーの工房を見る機会なんてあまりないだろうし、設計図がないと何なのかすらわからないようなパーツもそこかしこに転がっているので興味は尽きないだろう。


 僕個人としては無理に技術を秘匿するよりゲーム全体が発展すればもっと面白くなると思っているのである程度古いモノなら公開してもいいかとは思っている。


 そのため今も橙子ちゃんと話しつつ開発作業をしている。


 「あの・・・これって何をつくってるんでしょうか?」


 「あぁ、最初は視界に映像とかを投影できるデバイスを作ろうかと思ってたんだけど・・・」


 当初は眼鏡のような直接視界に3D映像を投影出来るデバイスを作ろうとしていたのだが、いろいろ組み込んだりあれこれしていくうちにスーツ型のマンマシンインターフェースみたいになってきた、


 見た目もどこぞのライダースーツの出来損ないみたいだし・・・、どうしてこうなった・・・


 まぁ機能的には当初予定していたものより高性能だし、これはスーツ型のデバイス兼インターフェースとして作ってもいいかも。


 プレイヤーによってはアニメや旧時代のロボットゲーム機体の再現、実在の戦闘機や戦艦をつくり戦わせるなど、様々らしい、中には海賊プレイで他プレイヤーのプラント等を襲撃するロールプレイをするプレイヤーもいるらしいし、なにも戦うためのマキナしか作っちゃいけないわけじゃないからね。


 大会に出たことで機体の問題点や修正箇所、新しい機体の構想なんかも沸いてきたし、


 当分は機体やデバイス、インターフェースや施設の開発をすることにしよう。


 「一回くらいいいじゃない!ちょっと!ねぇ!」


 「うん、今装甲板のチェックやってるからちょっと待ってて・・・」


 「アンタさっきは配電ケーブルの調整したらって言ってたじゃない!」


 「うんうん、これ終わったらね」


 「もう!」


 


 「火蓮ちゃんって機体の整備とかしてるのかな・・・」


 「整備はいつも私の担当です・・・」


 「なるほど・・・」



 火蓮ちゃんは戦いたい人らしいし、新しい装備とかのテスターでもしてもららえないかなぁ・・・



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