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12/27

Phase:11

ちょいと遅れましたが今日の更新です

2015/8/11 誤字修正しました

 Dブロック決勝戦、試合時間になったので相変わらず盛り上がっている解説は置いておいて、コクピットに乗り込む


「よし、機体状態も良好だな・・・マシロ君、そっちはどうだい?」

「こちらも良好です」


「オッケー、相手は今までの傾向から言えば正面突破が多かったけど、今回もそうとは限らないし、警戒はしておくようにしよう」


「はい、今回は最初から飛ばしていきますか?」

「いや、様子をみよう、いつでもどんな相手でも先手を取れるなんて事はまずない、待ちの戦法も体験しておいたほうがいいと思う」


「わかりました、とりあえず様子見ですね」



 いつも通り試合開始の表示がディスプレイに表示され、機体とのリンクが確立する


 「アルタイル 状況は?」

『機体のコンディションは良好です、近くに敵影は確認出来ず、熱源も感知出来ません』

「そうか、マシロ君、とりあえずマップ中央辺りまでいってみようか?」



 会話をしているとオープンチャンネルの通信が飛んで来る


「伯父さん、相手選手からの通信みたいです、どうしますか?」

「聞くだけ聞いてみよう」



 通信によれば、今から15分後にマップの中央まで来い、双子の悪魔よ、私たちは逃げも隠れもしない



 とのこと、誰が悪魔だ・・・失礼なヤツらめ


「どうします?」

『罠である可能性が高いと思われますが・・・』

『15分も時間をとらずともマップ中央まで行ってしまえば良いのでは?』

「そうだなぁ・・・どうするか・・・」


 アルタイルもベガもこう言っているが・・・


「僕は通信どおり15分後にいってみるよ、マシロ君は別行動でも良いけど」

「なら僕もそうします」






 さて、あれから15分してマップ中央に来たのだが・・・



「ホントに逃げも隠れもしてない・・・・何がしたかったんだ」

「正々堂々やりたかったとかなんですかね・・・」


 そう、マップ中央にポーズをつけて固まっているのである、コレ撃ってもいいのかな?

オープンチャンネルで呼びかけてみる・・・


「 Hey! I'm coming ! Can I shoot you ? (おーい!来ましたけど!撃っても良いですか?)」

『I will not lose it if fair and square !(正々堂々なら負けないぜ!)』


 あ、マジで無策なのか・・・


「マシロ君、ただの脳筋だったみたいだ」

「そうですね、まぁ正々堂々と言いつつ罠を仕掛けてる可能性もありますから、油断は禁物ですけどね」

「あぁ、とりあえず撃っちゃおうか」



 とりあえず何も言わずに撃ってみる・・・

まぁちょっかいかけるだけなのでバスターパネルは2枚で撃つ・・・お!かわした!やるじゃん!


 僕の攻撃を皮切りに戦闘が始まる






 アレから3分は経っただろうか・・・


 マシロ君はガンビットで牽制しているようだがうまく腕の装甲で防がれている・・・、装甲も厚めで効きが良くないようだ・・・ライフルのほうはそれなりにダメージが入るようで、防ぐ位置をずらしたりして対応されている・・・


 こっちは中距離タイプのほうを相手にしているが射撃戦になっている、こちらは撃ち合いになっているが回避し合っている・・・、相手の出力が高いな・・・従来の動力炉を使っているのならあっという間にエネルギー切れになりそうだが・・・まさか僕ら以外にも動力問題の解決が成功したメカニックがいたということだろうか?


 まぁ僕らだってまだ公表はしてないのだから可能性はあるが・・・


 もしそうだとしたらこれからの試合では警戒レベルを引き上げないといけないかも知れないな


「マシロ君!こいつらもしかしたら僕らのように動力開発済の機体かもしれない!気をつけてくれ!」

「了解です!でしたら持久戦は悪手かもしれません!こちらから攻めます!」



 マシロ君は18機のガンビットを展開し、相手機の周りに散りばめる・・・準決勝でやった棺桶作りをするつもりか!?

相手もそれを警戒しているようでカメラやセンサーの辺りを防御している


マシロ君はライフルとガンビットを同時に発射する、カメラとセンサー狙いではない?


「一転突破だ!」


マシロ君のビームは防御していた腕の装甲に一斉に着弾、寸分違わず同じ位置に着弾したビームは装甲を貫いて爆発する


「やったか?」


『 Still alive ! (まだだ!)』


 相手選手は咄嗟に腕を切り離したようでまだ撃墜はされていない、まぁ腕が無くなったという事は撃墜も時間の問題だろう



 こちらも決めるか!

「アルタイル! バスターの出力をつなぎ続けろ!こっちも決める!」

『了解しました』


ジェミナスブルーから伸びるビームは常時発射状態になりまるで剣のようになる、この形態は凄い勢いでエネルギーを消費するため、必殺技的な使い方しか出来なさそうなところが難点だな・・・


『 What's that !? Don't slyly !? (なんだそれ!?ずるくないか!?) 」


 焦る相手に三方向からビームブレードが迫る、相手はブレードの間を逃げようとしたが後方から迫るブレードに切り裂かれて爆発!

中距離戦での使い勝手はかなりいいな・・・マシロ君のほうはどうなったかな?



 マシロ君の相手はあのあと必死に回避していたようだが途中で急に動かなくなり降参したみたいだ・・・燃料切れか? どうやら動力問題は解決せずに太く短くでやっていたようだ・・・どこぞの特撮巨人みたいなヤツだな・・・そのうち胸に光る部品でも取り付けるんじゃないだろうか。


ともかくこれで本戦進出だ・・・本戦ではもっと強い奴らと戦うことになるかも知れないな




 コクピットから降りると僕が倒したほうの相手選手が向かってくる


「 Congratulations ! Good game ! I want to fight someday also with you (おめでとう、いい試合だった! いつかまた君と戦いたいよ)」


「 Thanks Rematch with you at any time (ありがとう、いつでも再戦しますよ)」




 準決勝とは違って最後まで爽やかなヤツだったな、イケメンだったし・・・

あ、相手の相方もマシロ君のほうに挨拶しにいってる・・・


 今時珍しい礼儀正しい人達だったな


 いつもああいう爽やかな相手だと良いんだが・・・、まぁとにかく本戦進出だ、本戦は3回勝てば優勝か

 


 気合入れて行こう!


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