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プロローグ

 宇宙暦1559年、グラスハウンド銀河、鉱山資源が豊富なこの巨大惑星群で出来た銀河の発見により人類の機械産業は革命的発展を遂げた。


金属資源の増加により数え切れないほどの機械開発事業が発足。


 そして機械産業の進化とも呼べるこの自体を前に、戦闘用のロボットが開発されるのは時間の問題だった。






 しかし、戦争は起こらなかった、何故か?そもそも戦争を起こす動機が発生しなかったからである、宇宙は広大だ、惑星を探せば人類の生息に適した惑星など腐るほどあった、ワープドライブの開発により距離は問題ではなくなった、鉱山資源の爆発的増加により宇宙船の製造など宇宙に住む人類全員が宇宙生活用プラントを一機ずつ所有してもお釣りがくるのだ、戦争の意味はなくなった、各々が好きな惑星で好きなように暮らせるようになったのだ、思想が違えば住む場所を変えればいい、開発された戦闘用ロボットは戦争に使用されることはなかった、ではそのロボットはどうなったのか・・・


宇宙に新しいスポーツが生まれたのだ、互いに作り上げた戦闘用ロボットを戦わせる新しいスポーツが!


 その名は「マキナティクス」


作り出されたロボットは「マキナ」と呼ばれ、戦闘用以外にも多岐にわたるマキナが開発されるようになった、マキナティクスに使用される戦闘用マキナ、マキナの開発に使用される作業用マキナ、生活のサポートに使われる生活補助用マキナなど、人類はそのほとんどがマキナの恩恵に与ることとなった。


 そして君もまた、マキナに魅了された人類のひとり!

 さぁ!君もマキナティクスの世界で名を轟かすメカニックに!






 というのがこの春発売された新作VRMMOMBB

(バーチャルリアリティマッシブリーマルチプレイヤーマシンビルドバトル)

「マキナティクス - ワールド」なのである。


 ちなみにこのゲーム、自由度が異常に高い、プレイヤーはスタートと同時に旧式の宇宙生活用プラントとベーシックな戦闘用、作業用、生活補助用のマキナが与えられることとなっており、プラントの開発に傾向してみたり、各種マキナの開発をしてみたリ、マキナでの戦闘を楽しんだり、宇宙旅行の旅に出てみたり・・・、などなど、やることがなくなる・・・なんて事が存在しないらしい。


 でもお高いんでしょう?


 そう、このゲーム、値段が非常に高いのだ、どうも従来のVRハードでは処理が追いつかないらしく、新規に開発されたVRポッドと呼ばれるたまご型の装置による起動しか出来ないのである。

 そして、そのVRポッドのお値段!なんと!一機250万円!という敷居の高さ、(なお従来のVR機器は10万から高くても30万を越えることはなかった)

開発元の企業では今後段々と安くしていきたいとの事だったが、スタートダッシュを決められたのは一部の金持ちや廃人連中、販売元のVWバーチャルワールド社による抽選の当選者くらいしかいない、まぁ一般人に250万PON!と出せるわけもないよね。


 というわけで、開発が発表されたあたりからコツコツ貯金を貯めておいたのだが・・・。


 「まさか当選するとは・・・」


 現在、全世界に存在しているVRポッドは2200万台、その内抽選当選者用のものは10万台と、かなりの倍率になっており、さらに公式サイトでの販売はあっという間に売り切れ、某有名オークションサイトでは最低でも500万円以上で落札されるという異例の事態に・・・


 ちなみにあっという間に売り切れてしまったVRポッド、購入者の中には僕の名前も入っている。


いやぁ~どうしよっか?ハッハッハ!まさか当たるなんて思ってなかったし・・・


 売っちゃうのも勿体無いしなぁ・・・、あっ!そうだ!4月から家に居候しにくる甥っ子がいたなぁ、ゲーム好きだったら押し付けちゃうか!妹には怒られるかも知れないけど・・・そこは気にしないでおこう。


 そうと決まればまずは連絡!甥っ子君の名前は確か・・・そう!真白くん!だったかな。


 電話をかけると3コールほどで通話状態になる、


 「もしもーし!マシロくん?」

「はい、もしもし、なにかありました?」

「あ~っと、まずは近くにお母さんいない?いたら後でかけ直そうと思うんだけど」


妹はゲームがあまり好きではない、なんだかオタクみたいでかっこ悪い!とのこと、面白いんだけどなぁ

まぁそんなわけであまり彼女の耳には入れたくない話なのである


「あ、大丈夫ですよ、母さんなら今買い物で出かけてますし、自分の部屋なので一人ですから」

「お、ならちょうどいいや、マシロ君さぁ、よかったら、マキナティクス、やらない?」


「え?マキナティクスってあのマキナティクスですか!?」

「うん、「あの」マキナティクスだよ、偶然2台手に入っちゃってね、よかったらやらないかなーと思ったんだけど、どう?」

「やります!というかもうあるんですか?」

「うん、業者さん来て今日設置してったよ、あとはネットワークとかの設定だけかな」

「うわぁー!どうしよ!そっちに行く日程とか早めてもいいですか!?」

「うん、いいよ、いつでも来て大丈夫なようにはなってるし、来る日だけ教えてもらえればこっちで駅まで迎えに行くから」

「ありがとうございます!あ~、じゃあ今週末あたりでいいですかね、土曜とか」

「うんうんいいよ、じゃあその日に迎えにいくから、詳しい時間とかはメールとかで知らせてくれればいいからね」

「はい!わかりました!」

「うん、じゃあまた土曜にね、バイバーイ」


 ピッ、と、通話を切る。


うん、これでよし、あとは待つだけかな?




あ、でもキャラメイクとさわりぐらいは先にやってみてもいいかなぁ・・・


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