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暗躍する計画

「皆に集まって貰ったのは他でもない、実は・・・」

ここは、ギルド「聖騎士団」の会議室。

ギルバルトと数名の幹部が集合していた。

「なんなんですか、一体?」

「副団長も居ないのに。」

「俺たちだって忙しいんですよ。」

堅松樹事件以来、ギルバルトの信頼は地に落ちていた。

「じ、実はな、先の堅松樹事件の時に、

 俺は、ローラたんと名刺交換をした。」

「「「なっ!」」」

「直ぐに副団長にっ!」

「クレインさんにも連絡だっ!」

「いいのか、お前ら?」

「「「「???」」」」

「実はローラたんから、ギルドの皆さんに釣りレッスンをしましょうかという話があるんだが。

 まあ、仕方ない、俺が憎いんだろ?

 ベルにでもクレインにでも、通報してくれっ!

 名刺は消す事になり、話は、たち切れになるだろうがなっ。」

「「「「!!!」」」」

「だ、団長、俺たちは団長派ですよっ!」

「そ、そうですよ。」

「この中に副団長やクレインさんに告げ口する者なんて居ませんよっ。」

「そうか?どうも最近、俺への信頼という物がないような気がしてたが。」

「気のせいです!」

「俺達は、一生団長についていきます。」

「そこまで言われたら、しょうがない。

 いいかお前ら、絶対にベルとクレインには勘づかれるなっ!」

「「「「イエッサー」」」」

「ちなみにバラサンからは、ローラたんの他にも女性の指導員をつけてくれる手はずになっている。」

「「「「!!!!!」」」」

「「「「だ、団長っ」」」」

この時、ギルバルトの信頼度はMAXを記録した。

「団長、ここまでして頂き、こんな事を頼むのは、申し訳ないのですが。

 野武士にフレが居るんですが、そいつもローラたんファンで・・・。」

「心配するな。シンゲンに話は通してある。」

「団長・・・。」

涙を流しながら、ギルバルトに感謝する幹部。

「我々は、堅松樹事件で多大なる被害を被った!」

ギルバルト自身も無限PvPの被害に・・・。

「だからこそ、楽園を求めて何が悪いっ!」

「「「「団長っ!」」」」

「釣りレッスン、必ず実現さすぞ。いいなお前らっ!」

「「「「イエッサー!」」」」



「今回は、我々、運営の勝ちね。」

勝ち誇ったように、チーフが笑う。

「反則という気もするがね。」

開発室長が言った。

「あら、最終的に手を下したのは、室長でしょ?」

「まあ、そうなんだが。」

「ふふふ、見てなさい、愚民ども、度肝をぬかさしてあげるわっ」

運営のチーフと開発室長。

こちらでも何かしらの計画が実行に移されようとしていた。


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