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お待たせしました

「お待たせしました。」

グランマは、そう言って聖騎士団のギルドルームに入室

してきた。

「お忙しいところ、すみません。」

ギルバルトが丁寧に対応する。

二人の新人が来てる事と、一人が薙刀に興味がある事を

グランマに説明した。

「始めまして、グランマと言います。」

グランマは、ヨウシとエレナに挨拶をした。

その佇まいと迫力あるオーラから、ヨウシは、ただものではないことを、感じ取っていた。

グランマの方もヨウシの立ち姿を見て、武道の心得が

あることを感じ取った。

「ヨウシさんは、なぎなたを?」

「はい。」

「段をお持ちかしら?」

「2段になります。」

「そう。」

グランマの口元が微かに緩んだ。

このゲームをやり始めて、ゲーム内で有段者に会った

ことはない。

有段者のプレイヤーが、今初めて、グランマの目の前に

現れた。

「よかったら、あなたの型を見せて貰ってもいいか

 しら?」

「はい。」

「ここでは、何なので闘技場へ移動しましょうか。」

今日、VFGXを始めた人間をいきなり闘技場へ連れて行こうとするグランマ。

「ちょ、ちょっとグランマさん。」

ギルバルトが、止めに入った。

「ヨウシさんは、今日、このゲームを始めたわけで、

 いきなり闘技場というのは・・・。」

「私は、初めて直ぐに闘技場でしたよ。」

そう答えるグランマ。

一同の視線が、一斉にクレインの方を向いた。

何故、視線が向けられたのか理由がわからず、首を

傾げるクレイン。

「心配しなくても型を見るだけです。」

「し、しかしですね。」

「私は、全然構いません。」

ニッコリと笑いながら答えるヨウシ。

「それでは、闘技場へ行きましょうか。あ、そうそう。

 カルディナさんもついてきなさい。」

「えっ・・・。」

いきなりのご指名に驚いたものの、逆らえるはずもなく。

カルディナは、とことこ、グランマ達の後をついて

いった。


ヨウシについて行くエレナ。

カルディナについて行くクレイン。

心配で、気が気でなくついて行くギルバルトと

ベルライン。

面白そうだからとついて行く、聖騎士団の面々。

結局、ギルドルームに居た全員が闘技場へと向かった。


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