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敗戦会議

「まあ、なんだ、世の中、色々な事がある。」

連合のギルドルームで、ガルフがボソッと言った。

アシカたんに敗戦後、討伐隊の責任者たちが、連合の

ギルドルームに集まっていた。

「条件は何なんだろうね?」

連合の副GMエイトが言った、

「恐らく人数だろうな。」

ギルバルトが答えた。

「ちゃんと説明して貰えますか?」

怒りのルビアが牙を剥いた。

特にギルバルトに。

「ルビアさん、別にギルバルトのせいじゃあ・・。」

ガルフがギルバルトを庇う。

「私どもからは、森の住人にも声を掛けてるんですよ。

 説明責任と言うものがあるでしょう。」

これに対し、ガルフは何も言えなくなった。

「そうだね。大人数を集めた手前、何らかの説明は、

 しないといけないね。もちろん我々全員でね。」

エイトが言った。

「それはいいけど、魔女が誰一人来てないのは、

 どういうわけ?」

連合の副GMの一人スザンナが言った。

といっても、ヨルムンガンドだけでなく、野武士や、

鋼の翼からも出席者は居なかった。

野武士と、鋼の翼については、いつもの如く

ギルバルトに任すと言って、出席しなかった。

「ミズガルドからは、次が決まったら教えてくれと

 そう言われている。」

「本当、随分と仲良くなったものね。」

スザンナがそう言った。

「・・・。」

ルビアは、少し考え込んだ。

実は、サーラントからも同様の事を言われていたのだ。



「教会からは、出席する必要はありませんの。

 後は、ギルバルトさんにお任せしましょう。」

そう、サーラントに言われたが、あえてルビアは、

敗戦会議に出席していた。


「人数は、何人からだと思う?」

エイトがギルバルトに聞いた。

「恐らく100名以上だと思う。」

「あの時何人位いたっけ?」

「150名近く居たな。」

ガルフが答えた。

「とすると次は、100名以下に絞るかい?」

エイトが提案した。

「いや、同じ失敗は許されないだろう。

 観客には悪いが、次回は遠慮してもらう。」

「じゃあ50名以下に?」

「そうしようと思う。」

「場所は、うちでやるかい?」

「もう一度、バラサンのギルドルームを借りる。

 戦闘するとなると広い方がいいからな。」

「話はついてるのかい?」

「ああさっき、メールで返事を貰った。」

「じゃあ、問題ないね。討伐隊は、48名に?」

「念には念をで、47名で考えてる。」

これは、タイマーとローラを併せて49名にする

ためだった。

「いつやるんだ?」

ガルフが聞いた。

「直ぐって訳にもいかないし、間をあけても

 よくないからな。2週間後を考えてる。」

「うん、うちは問題ないよ。」

エイトが答えた。

「うちも問題はない。」

ガルフが答えた。

「教会も問題ありません。」

釈然とはしないが、ルビアが答えた。

そもそも、サーラントに出なくていいと言われてるため

仕方なく。

「ただ、2週間後ともなるとタイマーさんのケアを

 しないとマズイと思う。」

「いいよ。うちでやっとくから。大体が最初の川付近に

 居るんだよね。」

「ああ、そう聞いてる。」

「ツレルンにも言っとくから、心配しないでいいよ。」

今回のレイドボス戦は、参加者は150名近く居た。

人の口に戸は立てられぬとは、よく言ったもので、噂というものは防ぎようがない。

オオカミウオやアシカたんの話は直ぐに広まるだろう。

そうなってくると一番の被害にあうのがタイマーで

あろう事は容易に予想できた。

攻略ギルドのように倒すのが目的であれば、まだ立派な

ものだが、50名を集めれるようなギルドはそうそう

あるものじゃない。

邪な輩は、単にモンスターリストに名前を出したいと

いうだけだった。

正確には、モンスターリストじゃないのだが・・・。

「では、申し訳ないが、タイマーさんの事は、連合に

 任すとして、次回のレイドボス討伐の詳細は、

 出来るだけ早くメールする。」

「了解。」

こうして、敗戦会議は、無事終了した。


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