発射
「貴方は神主!」
突然現れたバスローブの男を見て、夏菜が叫ぶ。どうやらこの男はこの神社の神主らしい。
「この前は逃がしたが、今回はあの世に送ってやるぞ」
神主はそう言うとバスローブを脱ぐ。バスローブの下には引き締まった筋肉、そしてそれを誇示するように豹柄のビキニパンツ一丁だった。股間がかなりもっこりしてる。相当な巨根と見た。
それに呼応するように眼鏡と鉢巻を投げ捨てる夏菜。クリクリとした瞳に可愛い童顔フェイスが顕になる。こちらも負けじと相当な巨乳だ。
「これ以上、我が神社を穢すことは許さん」
「私達の呪いを邪魔しないで」
深夜の神社で睨み合う、巨乳の白装束女と筋肉質なビキニパンツ一丁の男。まるで企画モノのムービーでも始まるかのような雰囲気に、俺は生唾を飲んで二人を見詰めていた。
「はっ!」
神主が手刀を繰り出す。夏菜はその手刀を片手で受け止め、負けじと手刀を返す。それは昔観たJCのムービーのようだ。因みにJCとはジャッキーチェンの事だ。勘違いしないように。
互いに高度なカンフーアクションを繰り広げている。その最中、夏菜が神主の頭部にハイキックを繰り出す。その瞬間白装束がめくれ、一瞬白いパンティーがチラりしたのを俺は見逃さなかった。俺の股間が気に包まれる。
神主も同じくハイキックを打ち、夏菜と神主の蹴りが激しく空中でぶつかる。神主の豹柄ビキニがケツに食込み、Tバックになる。途端に去る俺の股間の気。
「更に腕を上げたな小娘!だが今回は本気を出すぞ」
神主の手刀が更にキレを増す。たまらず後ずさりして距離をとる夏菜。
「破!」
神主の掌から気弾が飛び出る。慌てて避ける夏菜。
「逃がさんぞ!破!破!破!」
連続して気弾を浴びせかける神主。たまらずガードする夏菜。
クソ!俺も何とかせねば!けど何ができる?俺もあの気弾撃てるか?
「隙有り!」
神主の気弾に押されていた夏菜がよろけた。神主の鋭い手刀が夏菜の胸元へ襲いかかる。
夏菜は何とか身を捻り避けたが、手刀は白装束の胸元と白いブラジャーの肩紐に引っかかりはだけ、左の巨乳が揺れて乳首まで顕になった。すぐに胸元を整え直す夏菜。
「いや…」
「次は外さんぞ」
巨乳だが小ぶりで可愛い乳輪と乳首だった。恥ずかしがった夏菜の表情もたまらんかった。一気に高まる俺の股間の気。いや、それどころではない。夏菜が危ない。
俺は幼少期大好きだった『ドラクソボール』を思い出しながら構えをとった。気は暴発しそうな程溢れている。今なら出来そうだ。
「ハ…メ…ハ…メ…波~!」
夏菜のパンティーと乳首を思い出しながら、いっぱい出した。
夏菜に集中していた神主は虚をつかれた。俺の掌から出た大量の液体が神主の顔面にかかる。やった、出た!
「な、何だこれは?栗の花の匂い?」
いきなり顔射された神主が目潰しで隙だらけになる。
「てい!」
夏菜は隙だらけの神主の頭部に、勢いよくパンティーモロ見えになりながらハイキックをモロに命中させる。それを見ても不思議と今の俺は賢者のような落ち着いた気分だ。それと心なしか身体が少し透けてる気がする。まぁ幽霊だしこんなモンか。
夏菜のパンモロハイキックをモロに受けた神主は吹っ飛び、石碑に頭をぶつけた。石碑に四つん這いのような格好で突っ込み、豹柄ビキニのTバックのケツをこちらに向けてピクリともしない。勝った…のか?夏菜が神主に近寄る。
「気を失ったようです。その…助かりました…誠さんにそんな力があるなんて…あの…素敵です…」
夏菜はモジモジとしながら俺に熱い視線を送ってくる。これいけんじゃね?けれど何故か今は性的な目で夏菜を見てはいない。
「いや、夏菜さんをどうしても助けたくて。ハメハメ波を撃つと最悪死ぬんだけど我慢できなくて…これが愛の力かな?なんてね」
初めて撃ったハメハメ波が命に関わるかどうかなんて知らんが、格好つけたかっただけだ。そもそも幽霊だし、命に関わってもあんまり関係ない気もするが。しかしハメハメ波は気持ち良かった。気分爽快。
夏菜が近寄って来て、俺の手を握り締めて上目遣いで見詰めてきた。その時だった。
「パパ~!」
何かまたややこしそうな奴が現れた。二人も。