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魔術

エリファス レヴィによるエメラルド板

作者: Eliphas1810

 後記は事実である。後記は誤りが無く確実である。後記は真理の中の真理である。

 上のものは下のものから類推可能である。下のものは上のものから類推可能である。

 なぜなら、唯一のものによる複数の不思議の実現だからである。

 太陽は父である。月は母である。

 風は腹に抱く。

 普遍の原理である。世界のTelesmaである。

 あなたは、火から土を、濃いものから薄いものを、徐々に、大いなる勤勉によって、分離すべきである。

 薄いものは、地から天へ昇り、地へ降りる。

 昇天し降臨した薄いものは、上のものの力と下のものの力を受け取る。

 前記の方法によってあなたは全世界の栄光を得るであろう。前記の方法によってあなたから全ての闇は離れるであろう。

 昇天し降臨した薄いものは全ての力の強い力である。

 なぜなら昇天し降臨した薄いものは全ての薄いものを圧倒し全ての固体に浸透する。

 前記の様に世界は創造された。





 三重に大いなる者であるメルクリウスの、エメラルド板の、最初は三重の断言である。

「後記は事実である。後記は誤りが無く確実である。後記は真理の中の真理である」

 物理学で、経験によって確認された事実。

 哲学で、誤りの全ての不純物を取り除いた確実性。

 宗教や無限の領域で、類推によって示された絶対の真理。

 自然科学の事実、哲学の確実、神の教えの真理が本物の学問には最初に必要である。

 魔術だけが自然科学の事実、哲学の確実、神の教えの真理を達道者に与えられる。


 三重に大いなる者であるメルクリウスといった、古代の賢者はエメラルド板で次の様に唯一の考えを表した。

 「上のものは下のものから類推可能である。下のものは上のものから類推可能である」。

 言い換えると、形は概念とつり合っている。


 エメラルド板でヘルメスは「上のものは下のものから類推可能である」と話している。

 二つ一組は統一性のものさしとして役に立つ。

 上のものと下のものの間の類推可能性は三つ一組である。


 魔術の考えは三つ一組であり三位一体である。

 三つ一組であり三位一体である魔術の考えとはエメラルド板の「上のものは下のものから類推可能である。下のものは上のものから類推可能である」である。

 上のものと下のものは相互に類推可能である。

 上のものと下のものの類推可能性を表す言葉は三を創造する。

 三つ一組は普遍の考えである。


 大いなる魔術の代行者は熱、光、電気、磁気という四つの現象で表れる。大衆の自然科学は熱、光、電気、磁気という名前で大いなる魔術の代行者を実験してきた。

 大いなる魔術の代行者はテトラ グラマトン、INRI、Azoth、エーテル、オド、磁気の流体、地の魂、ルシフェルなどと呼ばれてきた。

 大いなる魔術の代行者は命の原理の第四の流出したものである。

 太陽が命の原理の第三の形である。

 アレクサンドリア学派の秘伝伝授者とヘルメス トリスメギストスの考えを参照してください。

 古代人は大いなる魔術の代行者を世界の目と呼んでいる。

 大いなる魔術の代行者は神の反映の幻である。

 地の魂、大いなる魔術の代行者は太陽の永遠の閃光である。

 地は太陽の永遠の閃光を受胎し守る。

 月は夜間に太陽の像を反映して地の受胎に協力する。

 エメラルド板でヘルメスは大いなる魔術の代行者について「太陽は父である。月は母である」と話しているのは正しい。

 エメラルド板で更にヘルメスは大いなる魔術の代行者について「風は腹に抱く」と話している。

 なぜなら、大気は受容するものである。

 言わば、大気は太陽の光線のるつぼである。


 太陽の光線、大いなる魔術の代行者は、引き寄せる力と、放射する力という、二つの正反対の力に存在する。

 エメラルド板でヘルメスは太陽の光線、大いなる魔術の代行者は永遠に昇り降りすると話している。


 精神的な作業と物質的な作業という相互に作用し合う二つのヘルメスの錬金術の作業が存在する。

 その他の作業、全てのヘルメスの知は、エメラルド板に元は記されていたと言われている、ヘルメスの考えに含まれている。

 エメラルド板の最初の部分はすでに解説した。

 後記はエメラルド板の大いなる務めの作業に関係する部分である。

「あなたは、火から土を、濃いものから薄いものを、徐々に、大いなる勤勉によって、分離すべきである。

薄いものは、地から天へ昇り、地へ降りる。昇天し降臨した薄いものは、上のものの力と下のものの力を受け取る。

前記の方法によってあなたは全世界の栄光を得るであろう。

前記の方法によってあなたから全ての闇は離れるであろう。

昇天し降臨した薄いものは全ての力の強い力である。

なぜなら昇天し降臨した薄いものは全ての薄いものを圧倒し全ての固体に浸透する。

前記の様に世界は創造された」

 濃いものから薄いものを分離する事は大いなる務めの最初の作業である。

 濃いものから薄いものを分離する事は精神的な作業である。

 濃いものから薄いものを分離する事は魂を全ての先入観と全ての悪徳から自由にする事である。

 知によって魂の全ての悪からの自由に到達できる。錬金術の賢者の塩は知の例えである。

 錬金術の水銀は自身のわざと応用の例えである。

 錬金術の硫黄は命の力と意思の火の例えである。

 錬金術の塩、水銀、硫黄によって、知、わざ、意思によって、全ての金属、土の塵すら、精神的な金に変えられる。

 前記の様に、ベルナール トレヴィサン、バシレウス ヴァレンティヌス、ユダヤ婦人マリア、錬金術師の話の例えを解釈する必要が有る。

 錬金術師の話の例えを解釈する時に、大いなる務めとして、上手に濃いものから薄いものを分離する必要が有る。

 錬金術師の話の例えを解釈する時に、現実的なものから象徴的なものを分離する必要が有る。

 錬金術師の話の例えを解釈する時に、理論から例え話を分離する必要が有る。

 もし錬金術師の話を読んで、ために成る事や理解を得るつもりであれば、

最初は、錬金術師の話を全て例え話として解釈する必要が有る。

 次に、エメラルド板の「上のものは下のものから類推可能である。下のものは上のものから類推可能である」という唯一の考えによって、類推によって、例え話の意味から現実へ降臨する必要が有る。


 「太陽の作業」、「大作業」の大いなる代行者は、ヘルメスの象徴作品「エメラルド板」に記されている「最強の力」である。

 代行者は普遍の魔術の力である。

 代行者は火の様な霊の力である。

 代行者はヘブライ人のオドである。

 代行者は星の光(アストラルライト)である。


 古代の世界の全ての考えの要約として、エメラルド板と呼ばれる物、ヘルメスがエメラルド板に記した短い文書と等しい物や超える物は実に無い。

 段階の上昇と下降に対応する、存在の統一性、ものの調和における統一性。

 神の言葉の進歩的なつり合っている進化。

 つり合いの不変の法、普遍の類推の段階的な進歩。

 創造者である神と創造されたものの間の類推のものさしをもたらす、概念と表れの間の類推。

 有限における一角の計測が証明する、無限の基本の数学。

 前記の、全てを「上のものは下のものから類推可能である。下のものは上のものから類推可能である。なぜなら、唯一のものによる複数の不思議の実現である」が表している。

 「上のものは下のものから類推可能である。下のものは上のものから類推可能である。なぜなら、唯一のものによる複数の不思議の実現だからである」。

 前記に加えて、創造的な代行者、全ての形に成る火、隠された力の大いなる仲介するもの、星の光(アストラルライト)を啓示する説明。

 「太陽は父である。月は母である。風は腹に抱く」。

 太陽が星の光(アストラルライト)を放射している。

 星の光(アストラルライト)は、月から、感化を与えられて、形と周期的な動きを受容する。

 大気は、星の光(アストラルライト)の貯蔵所、星の光(アストラルライト)の牢獄である。

 「地は保母である」。

 地の中心の熱が、星の光(アストラルライト)をつり合わせて動かす。

 「普遍の原理である。世界のTelesmaである」。

 次に、ヘルメスは、力である星の光(アストラルライト)を、てことして、普遍の溶解として、形成と凝固の代行者として、応用する方法を説明している。

 次に、ヘルメスは、どのように、火、動き、光、光を放つ気体、熱湯、火の様な土といった星の光(アストラルライト)の多様な表れを応用して、自然の全てのわざを模倣するために、ものから、潜在している星の光(アストラルライト)を抽出する必要が有るか説明している。

 エメラルド板は魔術の全てを一枚に含んでいる。


 「火」は、オシリス、または、太陽である。

 「光」は、イシス、または、月である。

 オシリスは大いなるTelesmaの父であり、イシスは大いなるTelesmaの母である。

 Telesmaとは、普遍の実体である。

 オシリスとイシス、太陽と月、「火」と「光」は、Telesmaの創造者ではなく、Telesmaが生成している二つの力である。

 Telesmaの二つの力の組み合わせは、固定されたもの、または、地をもたらす。

 そのため、Telesmaの二つの力は地を形成した時に完全な表れに到達した、とヘルメスは話している。


 エリファス レヴィは、無限の者である神の中に広がっている本質である神性(と、神性を劣化させたものである星の光(アストラルライト))について話してきた。

 神性(、または、神性を劣化させたものである星の光(アストラルライト))は、天と地と成っている、唯一のものである。

 言い換えると、神性(、または、神性を劣化させたものである星の光(アストラルライト))は、両極間の位置に応じて、気化し易く薄く成っていたり、気化し難く成っていたりする。

 「エメラルド板」でヘルメス トリスメギストスは神性(、または、神性を劣化させたものである星の光(アストラルライト))を大いなるもの「Telesma」と呼んでいる。

 「Telesma」が光をもたらす時、「Telesma」は星の光(アストラルライト)と呼ばれる。

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