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ショート×ショート 借金手帳

作者: NATA

 僕は幸運だ。父から借金手帳を譲ってもらった。

 名前は良くないがとても良いものだ。

 この手帳は現実的なものならなんでも叶う。例えば限定ガチャも必ず当たる。ただし、現実的な確率まで引かないといけない。

 例えば宝くじの1等が欲しいなどの天文学的確率は叶わない。

 それゆえ、ある程度、課金などしてガチャ確率をあげなければいけない。

 逆に言えば現実的にありえそうな願いならなんでも叶う。

 その代償として善行を積まないといけない。この借金手帳はお願いを叶えてもらうと借金としてやらないといけない善行リストが勝手に書かれる。

 幸運の前借、いわゆる借金だ。

 僕は嫌々ながら借金返済のために、ボランティアのごみ拾いに向かった。

 ゴミ拾いなんて好きな人がやればいいと思っている。

 ある時、好みの女性がボランティアにいた。

 終わった後に声を掛けようとした僕だが、声を掛けられなかった。

 笑顔がかわいくて固まってしまった。

 借金手帳に彼女に会いたいと願うと、次の日、近くの喫茶店で働いてるのを見かけてすぐに話しかけた。

 ボランティア活動をしていたこともあり、彼女とは話が合った。やはり笑顔がかわいい。

 そして借金手帳にはまたボランティアに参加を強制された。

 しぶしぶ参加すると彼女も参加しており、一緒に掃除を手伝った。

 そんなこんなで僕達は結婚した。

 彼女の機嫌を取るために借金手帳を使って結婚生活を円満にしていた。

 ある時、彼女に僕のどこが好きかと聞いた。

 彼女はすぐに、

「ボランティアに参加する博愛精神。優しいところが好き」

 僕はボランティアという無駄に時間が取られるのが嫌いだ。

 しかし、彼女の笑顔を失いたくない。

 

 この事は墓場まで持っていくことにした。

語彙力と表現力の訓練です。

感想頂けると幸いです。


お題

警察×手帳

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