第24話 作戦会議
体育祭、当日。
俺は学校に着くなり、すぐに騎馬戦に出る四人を集めた。
本気でやると誓ったからには、手加減は一切しない。
「みんなには、俺が今から言うことを信じて欲しい」
それを聞いたシエル以外の三人は、困惑した表情をしていた。
だが………
「何か、作戦があるのよね?」
シエルだけが、フッと笑ってそう言った。
「……あぁ。みんな……というか、大橋と勝浦の二人には、俺の指示に従って動いてもらいたいんだ」
「いや、本番前になってそれは急すぎじゃ……」
そう大橋は言ってきたが、無理もない。
なにせ、本番前から俺がこうしておけば、こんなに焦ることはなかったのだから。
「いや、確かに俺達二人だけじゃ、位置的に視野が遮られて、動けたものじゃない。それに比べ早瀬川なら、上から全体を見渡せる。作戦としてはいいんじゃないか」
「なっ………」
俺は、口を開けたまま驚いていた。
意外にも勝浦が、俺を肯定してくれたことに……
「理解してくれて助かる。てことで本番は、俺の指示のままに動いてくれ」
と、まぁ思ってたのとは違う理由づけにはなったが、作戦には従ってもらえそうだ。