これはおっぱいについての話なんですがという前置きをすると、人はその文章を五倍真面目に読むのは本当だった。しかし、もっと衝撃的な事実は百合描写をしたほうが五倍真面目に読まれるということである。
タイトル落ちです。
実は自作の小説内でアンケートとったことがあるんですよ。
https://syosetu.org/novel/244360/37.html
タイトルは「ドラクエ魔法持ちのTS転生者なんだけど現実世界というのが問題です」
まあその名のとおり、ドラクエの二次創作なんですが、
内容的にはほぼオリジナルっぽいと思います。
興味が湧いたら読んでみてください。わたしが喜びます。
で、この作品はハーメルンという二次創作メインのサイトで投稿しているわけですが、
内実としては、「なろう小説」っぽい要素を詰めこんだつもりです。
もともと、なろう小説もハーメルンもどちらも起源は二次創作にあるという説が有力で、
いずれも同人的な内輪ネタが非常に強力に作用します。
つまり、この作品内でウケる要素は、なろう小説としてもウケるのではないかと思われます。
ただし、ハーメルンのほうが二次創作なので、やはり同人的なおもしろさを追及しやすいという違いはあります。
なろうでも内輪ネタはありますけどね。たとえばステータスオープン!とか。テンプレがいわゆるネタでしょうか。
それで、タイトルです。
おっぱいについての話と前置きしたら、五倍真面目に読むのか。
これは、そういう研究結果がどこかにあったのだと思います。
それでふと気になって、アンケートをしてみたんです。なんとハーメルンではアンケートをすることができます。
結果は御覧のとおり。(アンケートボタンを押さないと結果表示されないかも?)
読まれるのは間違いない!
わたしは思いました。おっぱいの力ってすげェ……。
これがなろうでも同じように適用されるかは謎です。
確かに、わたしはなろう小説風小説を書こうとはしているのですが、
それはわたしの主観でとらえているなろう的要素であって、必ずしもなろう小説とはいえないかもしれないからです。
テンプレっぽくはあるはずですが、ズレがある可能性もあります。
また、サイト内の空気感といいますか、微妙にウケる要素が異なることも考えられます。
そのひとつが、なぜかはわかりませんが、ハーメルンではTS要素が強いです。メチャクチャ強い。
まあ、もともと二次創作の界隈でも古くはエヴァやナデシコあたりでTS小説が流行っていましたから、その名残でしょう。
あと、管理人さんの趣味がTSなので、同志が集まったという事情がありそう。
同人的な界隈ですから、同志でワイワイやるのが好き。
で、まあ、TSが強いということは、それだけセクシャリティに対する関心度も重要になってきそうです。
斎藤環先生は、セクシャリティがオタクの想像力にリアリティを与えているって言ってたけど、まあそういうことは置いておいて。
TS小説の多くは、男→女の変化であたふたするというのがTSする意味みたいに考えられていますから。
おっぱいについても、巨乳派と貧乳派みたいなのは、当然いますけれども、
なろう界隈よりは、その関心度は高いのかもしれません。
男は女をおっぱいの大きさで判断する!(暴言)
いや、文章で表現できるキャラクター差異って髪型と髪の色と目の色くらいだしな。
そこにおっぱいというか体型も加わるだけのことであって……という言い訳を思い浮かべてみたんですが、
まあ動画であろうがマンガであろうが、おっぱいでかいとおっぱいって言うしな。もうなんか自然と口をついて出てくるというか。
他にも傍証ですが、ハーメルンではエロゲメインの世界で活躍するという作品も多いイメージがあります。
なろうより検索しやすいってだけかもしれませんが、これもセクシャリティに対する関心度の高さが原因でしょうか。
しかし、アンケートの結果で驚いたのが百合描写のほうが強いということです。
まあこれは聞き方も悪かったというか。
純粋にアンケートをとったわけではなく、作品についての付随物としてのアンケートなので、
その作品の影響を受けている可能性は多分にあります。
TS主人公とその友人の女の子がイチャイチャしている回だったので、百合描写を強くしろと言われた的な話かなぁ。
ただ、TS作品を俯瞰してみると、メス堕ち……つまりはTSした主人公なりヒロインなりが男とくっついて精神的BLをするか、それとも肉体的GLをするかというのは話の結論として非常に重要になってきます。
わたしなんかは、幼女(10歳程度を幼女と読んでいいかはまた別の議論が必要ですが)がいいですけどね。
幼女総受けで恋愛要素は薄めが基本的には一番しっくりきます。
ただ、TS作品では二大派閥である精神的BLと肉体的GLで、幼女になるパターンはまあ……三国志的に言えば、呉くらい?
マイナーでもないけどメジャーでもないような感じです。しかもTS自体がマイナーだしね。
ともかく、精神的BLと肉体的GLが比較的メジャーなので、必然的に肉体的GLよりなわたしの作品はそちらのほうへ強く流れるようなベクトルがあるのだと思います。
要するに、読者層ですね。
読者層はTS好きで肉体的GL好きなので、結果として百合描写強めを求めるということかもしれません。
ただ、この百合描写なんですが、TSする場合だと理論的に問題があるような気がしないでもありません。
どういうことか説明します。
百合といえば、もともとなぜ好まれているかというと、BLと同じと考えればいいという考え方があります。
BLがなぜいいのかは、「わたし」を排除することで、感情移入の純粋性を増すというような感じです。
つまり、わたし壁になりたいとかいうアレです。わからなくてもかまいません。そういう趣味の人がいるってことです。
同じく、百合もオレ壁になりたいというのが基本ではあると思います。オレとしましたが、べつに女性でもいいです。BLもしかり。
つまりは、リゼロとかで昴とレムがイチャイチャしてると、昴に感情移入できなくなるとNTRになっちゃうので、脳が破壊されちゃうのでそれはヤダという層がいて、じゃあ、昴じゃなくてエミリアとレムが百合だったら、オレが入りこむ隙間がそもそもないから完璧、みたいな感じです。これで伝わったかな?
ともかく、読者が壁になることで、つまり登場人物に感情移入を必要以上にしないことで、キャラクター同志のイチャイチャが尊くみえるというシステムです。
しかしながら、TSについてはもともとは感情移入が前提で創られているように思います。
作者は多かれ少なかれキャラクターに感情移入するものですが、TSは特にその要素が強いと思われます。
なろう小説的に言えば、「最強」とか「チート」とかの代わりに「かわいさ」全振りのTS娘がいるということですから、
多くは絶対的にかわいいというのが最低保証されるということになります。なぞパンダさんもそう言ってたし。
TS小説がTS娘に感情移入させるという構造からすると、百合の概念でいうところの壁にはなれません。
いやなれるのかな。肉体的には女なので、そこではオレではないということになって、イチャイチャが純化するのか……。
TS百合のこころって欲張りセットだったんですね。
以上、幼女作家から、ダイレクトマーケティングでした。
おっぱいは対象аの代表四つのうちの一つだから、去勢がトラウマ的に想起される男性主体にとっては希求される度合いが高いと思われる。男性主体というのは、要するに言葉を獲得する過程において去勢を通じて男性的マインドを獲得するのだから、TS娘は転生しようが、言葉を獲得するのが転生前である以上、男性主体となると仮定しうる。この言葉というのは異世界の言語を覚えていない場合でもあっても関係がない。言葉による思考を行っている以上、もはや言葉によらない思考を行えない状態のことを意味するからだ。
女性は去勢されないのかというと、そういうわけではない。
しかし、女性は去勢というイベントが緩やかに曖昧に行われるがゆえに、対象аへの希求が男性と比較しても弱いといえるだろう。
男性は、対象аを求める。到達しえない欠如を求める。したがって、究極的な力や最強、真実、絶対的な正義というのを女性よりも求めるといえる。
当然、おっぱいも求める。
スッと視線をそっちにやってしまう。
万有引力ならぬ万乳引力なのは、この世界において逃れられぬ業なのだ。
なお、対象аとは主体と同一ではないので、TS主体は自分がおっぱいを装備してもダメってことになるだろう。自分のおっぱいに興奮しないのは道理なのである。