10-勉強会です!中身が無いです!
~~~数十分前~~~
「遅れて来た事に関しては何も言いませんけど、どうしたらあの部屋から真っ直ぐにこれるはずの私の部屋に向かう途中で迷うのかしら?」
「いっいや……。」
「あれ? 雲母って確か出てすぐに右に曲がったよね?」
「ああ、確かに『こっちだ』ってすぐに曲がったぞ。」
二人の言葉を聞きエリシャとイリスが憐れみ?とも取れるなんとも言えない目で俺を見てきた。
「雲母には常に侍女をつけたほうがいいかしら?」
「エリシャ様、私が雲母様に常についてていいでしょうか?」
俺は保護者が常にいないとすぐに迷子になる子供あつかいか!
「もっもういいだろ! さっさと俺たちがこの世界に召喚された理由を説明してくれ!」
「まあ、そうですね。このまま雲母で遊びたいところですけど、説明をするようにお父様に言われていますし、仕方ありませんわね。」
「おい!!」
俺はエリシャ達のおもちゃか!!
「それでは、雲母たちがこの世界に召喚された理由をお話させてもらいますね。」
「………とまあそういうわけなのです。」
「なるほどな、つまり俺たちはこの世界のどこかに封印されているはずの魔王を再封印してほしいと、そしてそのためには、この国を含む6つの国にそれぞれある宝玉を集め、その宝玉の力と俺たち異世界人の力を合わせて魔王の再封印をしてほしいということだな。」
「要約するとそうなりますね。」
「簡単に言ってるけどさ、そんな力が俺たちにあるのかな? こっちの世界にきてから身体能力は上がってるみたいだけど。」
「それなら大丈夫です、皆さん用にエクルを用意していますので。」
「エクルとはなんだ?」
「身に着けた状態で儀式を行うことにより魂に眠る力を呼び起こす貴重な魔道具。」
「ほほ~~便利なものがあるんだな、それがあれば俺様は今よりもっと強くなれるわけだな!」
「そんな貴重な物をもらってもいいんですか?」
「勇者様用にあらかじめ用意していましたから気にしなくてもいいですよ。 それに、どんな方がこられてもいいようにいろいろな種類を用意していますから。」
そう言ってエリシャは近くに置いていた箱を手に取り蓋を開けて俺たちのほうに差し出してきたので覗き込んでみる。
「どれでもお好きなものをお取りになってくださいね。」
箱の中には、指輪、腕輪、ネックレス、イヤリング等様々な形をしたエクルが無造作に入っていた。
「それじゃ、俺はこれにしようかな。」
「俺様は戦いで邪魔になりそうにないこれにするぜ。」
ほとんど迷うことなく司は青い指輪、八代は赤い腕輪を手に取りな早速はめて具合を確かめはじめた。 俺としてはもっと慎重に選んだ方がいいと思うんだが……。
「……まあいいか、俺もさっさと決めるとするか。」
俺は自分にあいそうな物を探すため手を伸ばした………んだが手が届く前に何故かエリシャに蓋を閉められてしまった。
「おい、俺はまだ取ってないぞ?」
「雲母には別に用意してますからこの中から選ぶ必要は無いのよ。」
「別に?」
笑顔で俺に言ってくるエリシャにとてつもなく嫌な予感……、つい最近も経験した気がする俺にとってとてもよくないことが起こりそうな……。
「イリス、もう用意はできてるのかしら?」
「はい、こちらに。」
イリスが両手に持って俺に見えないようにしてエリシャに何かを渡したようだ。
「いい感じに出来てるじゃない、これなら雲母によく似合いそうね♪」
渡された物と俺を交互に見ながらエリシャが満足そうな笑顔をしているのがなんとも不安にさせてくれる……。
「さあ雲母、あなたにはこれをつけてもらいますからね♪」
エリシャが手に持っていたものの両端を掴んで俺のほうに見せてきた物を見た。 赤いリボンとその真ん中に金色の鈴が着いていました……。
「………。」
後ろに回れ右してダッシュで逃走! ………ってイリスがいつの間にか扉の前に!!
「まったく雲母ってば、今朝と同じように逃げようとして。イリス!」
今朝と同じようにエリシャの声にイリスは俺の両腕を掴んでエリシャの方へ向き合わせた。
「さあ雲母、おとなしくしなさい。」
~~~前回の時間に戻ります~~~
「よく似合うわよ雲母♪」
「かわいい♪」
「鈴つきとか雲母に似合っているね♪」
「………雲母は男男男………。」
俺は今、猫みたいに首から鈴をぶら下げて皆の前に座らさせられている。 正直もの凄く恥ずかしいぞ! 朝食の時の猫耳と同じくらい恥ずかしい! あと八代、今のお前は変態だぞ!!
「こんなもの!!」
俺はとっととこの羞恥から開放されるために、素早く力の限り鈴とリボンを引っ張ったんだが……。
「なっ! 取れない!?」
鈴はリボンからビクともしないし、リボンは少し伸びるが外せるほど伸びないうえ千切れる感じがしない。
「無駄よ雲母、そのリボンは魔道具の一つで絶対に取ることができない祝福がかかっている代物なのよ。」
「取ることが出来ないって、それは祝福じゃなくて呪いだろ!!」
「エクルも渡しましたし、そろそろ儀式を行う部屋にいきましょうか。」
「無視するな!!」
「私が案内しますので、後ろに着いてきてくださいね。 それと、雲母ははぐれるといけないから手を繋いでいきましょうね♪」
「えっ!」
エリシャが俺の右手を、
「手を繋ぐ。」
「ちょ!」
イリスが左手を掴んできた。
「一人で行け……。」
「それじゃあ行きましょうか♪」
俺は二人に手をつながれて引きづられながら儀式の部屋に連れて行かれるようだ。 ってか、
「お前ら!! 俺の話を聞けーーーーーーー!!」
俺の叫びに苦笑しながら着いてくる司と八代に軽く殺意を抱きながら俺は、外すことのできない鈴をみながらため息をついた……。
元ネタは赤いく○とレッドデータアニマルを打たれてエイリアンと戦うやつというネタを利用した羊です。
まず、勉強会なのに中身を省略してしまってすみません、一応考えて書いていたんですが説明っぽすぎるうえに長すぎたので要所ようしょで説明する形に変更させてもらいました。
次に、今回2つほど別のお話のネタを利用させてもらいました、具体的には足を切断しないと死ぬまで脱ぐことができない呪いがかかっていたあの話と、アニメで付き合ってもいない女の子に平然と鈴つきリボンを首につけ羊が衝撃を受けたあれをつかってみました。
さて、少し長くなりましたが次は覚醒の予定になっていますので次回もぜひ見ていただけると嬉しいです。
ps:もうじき300時間に達しそうです。